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もしかして此処はキルギス?(シルクロード7-1) [シルクロード]

 

P7090754.JPG

 

 アルマトイのホテルの窓からは雪の天山山脈

 緑が多い坂の街

 一見ヨーロッパ ディティールは中国(笑)

 相変わらずトイレには扉が無いし

 場所によっちゃあ仕切りも無い

 

 昨晩遅くに着き このまま此処を出発したのではアルマトイの印象は無いよね

 なので近くの公園を行きがけに寄っていく事にする

 

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 今では懐かしいような旧ソ連邦のマーク

 

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 ここカザフ共和国から対独戦争に行った者達のモニュメント

 此処には無名戦士のモニュメントもある

 

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 楽器博物館もあったのだが残念ながら此処は見ることが出来なかった

 中をちょっと覗くと中央アジア発祥の弦楽器中心の博物館のようだ

 ギターの原型もこの辺りだし

 日本の琵琶もシルクロードを渡りやってきたのだしね

 

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 カザフスタンはイスラム教徒が半分近くを占める

 しかし帝政ロシアの支配下にあった為ロシア正教の大きな教会もある

 旧ソ連邦はイスラム教徒の団結を防ぐ為イスラム文化圏のこの辺りの土地を5つの共和国に分けた

 

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 アルマトイの街は市電も走り随分と欧州風

 朝のラッシュアワーはアジア風の混乱と喧騒

 左折車は2重3重になり道を塞ぐ(日本の右折ね)

 大型車が混雑の中Uターンする

 勿論車線などという考え方は存在しない

 その中を縫う様に走る

 1歩郊外にでれば勿論走りやすいのだがね

 自動販売機などは勿論無い

 もっともこれは日本以外は何処の国でもそうだが

 ようやく村の自主的個人販売所(?)で冷たいものにありつく

 

 旧共産国の常でこの国の警察は大きな権力を持つ

 滞在許可証が無い為にパスポートまで没収された者もいるという

 検問所も多く 村に入ると全ての車がスピードを極端に落とす

 我々が通ると検問所から警察官が飛び出してくることも何度かあった

 カザフのスタッフが言うことには

 前に出て止められるまでは警告は無視することだと言う

 下手に止まれば有る事無い事ですったもんだするらしい

 幸い今回はレーダーも回避できたし

 警察ともこれと言った揉め事も無かったのは幸い

 

 

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 200kmほど走り

 交差点近くでこの先の道の確認をしていると

 横の店のオヤジが茶をご馳走するから寄っていけと言う

 この蜂蜜の味は素敵!

 

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 酒は御法度のモスレムだ

 食事を出したり冷たい物を出したりする街道のカフェと言ったところか

 

 本来のシルクロードであればこの辺りでキルギスに入国して

 首都であるビシュケクを抜ける

 その為には1日に2度の国境越えをしなければならない

 時間の問題とビザの煩雑さを嫌い

 キルギスとの国境に沿った道を行くことにしていた

 そこでカザフスタッフから提案があった

 近道があるという

 その道は地図上ではキルギスに入ってしまっているのだが国境検問は無いと言う

 下で提示する地図を見てもらえば分かるが

 その道はカザフからカザフに行く道

 2本ほど南下してキルギスに行く道もあるが

 其処に国境検問があるだけで真っ直ぐに抜けるなら問題は無いと言う

 

 

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 素敵に荒れ果てた国境の道

 100km近く家も無く勿論電柱なども無く

 途中軍の無線設備だけがある道

 其処は触らぬ神にたたりなし・・・・・勿論カメラなどは出さずにさっさと通り過ぎる

 日本ではめったに見られないような荒れたターマック

 時々むずがるリアにトラクションをかけてフルスロットル ノンストップ 

 楽しい!!!

 この道を飛ばしていくバスや車の乗員は必ず頭にたんこぶが出来る!

 新しく出来た中国の高速道路を除けば

 この辺りの道はそんなものなのですがね

 

 

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 今日の宿泊地メルケの街に入っていく

 初めての踏み切り

 それも其れに止められちゃってんですから(笑)

 

P7090839.JPG

 

 鉱物、石油を運ぶための生命線である鉄道

 ここはディーゼルだがこの先西に向かうと電化されている

 

 踏み切りで待っていると

 踏み切り係りのオジサンが行けと合図をだす

 まだとうぶんは閉まっていそうな踏み切り

 呆れながらも遮断機を潜り先を急ぐ

 

 此処メルケにはホテルが無い

 民家に泊めてもらうことになる

 

 本日の走行距離 370.9km

 

 

ここはキルギス?

 

 

メルケ

 

 

 

 

 


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コメント 19

こうちゃん

まさにサバイバルですね。^^
by こうちゃん (2008-07-25 00:08) 

ICI-SPORTS

いいね!!

またお酒を飲むのが楽しみですよ!
by ICI-SPORTS (2008-07-25 00:36) 

ケイクス

イスラムと西欧と中国。。
うう〜ん、渾然としてるなぁ。。
by ケイクス (2008-07-25 01:12) 

indianboss

「楽しい!!!」が、やっとでましたね。

いろんな意味で、「いいなぁ……。」です。

by indianboss (2008-07-25 01:22) 

よしあき・ギャラリー

毎日、息をのんで観ています。
言葉にならない感動です。
by よしあき・ギャラリー (2008-07-25 06:19) 

mitu

おはようございます。

いつかこんな旅してみたいです。

by mitu (2008-07-25 07:09) 

yamagatn

ビザの取得って意外とめんどくさいんですよね・・・・
キルギスに向かうのですか? 楽しみにしております^^
by yamagatn (2008-07-25 07:16) 

お茶屋

ホントサバイバル、すごいです!
by お茶屋 (2008-07-25 09:47) 

nikkin

どこまでも真っ直ぐの道をぶっ飛ばすのは、痛快でしょうね。
車の天井に頭がぶつかるのですね。2輪車ならば問題なしですね。
by nikkin (2008-07-25 12:50) 

(。・_・。)2k

ロシアの建物凄く興味があるんですよね~
ちょっと色が激しい気もしますが、、、
by (。・_・。)2k (2008-07-25 13:17) 

engrid

琵琶もシルクロード、ギター発生
音楽は、民族を超えて伝わるのですね

お宿が楽しみ!
by engrid (2008-07-25 18:01) 

JJ

いろんな民族、いろんな宗教、いろんな・・・・・。
私には何だかめんどくさそうなところですね!
やっぱり日本がいいわ!
by JJ (2008-07-25 19:00) 

セローおじさん

こうして見ると・・・・軍隊や国境って ホントおばかさんの産物ですね
ソレを誇示・維持する為に、常にビクビク・恐々・喧々していなくっちゃいけないんだもの・・・・・
自販機のない世界.......今の日本では考えられない世界ですね (ってそれが当たり前で、日本が異常なのかも?)



by セローおじさん (2008-07-25 19:31) 

mompeli

酒は御法度のモスレム でもおネエちゃんはお肌見せてもいいほどのゆるやかさなんですね。 
これだったらカウンターの奥に「命の水」が一本二本(笑)
この踏切 開くことあるのかしら……
by mompeli (2008-07-25 22:17) 

Azumino_Kaku

壮大な旅が続いていますね・・島国育ちのわたしには驚きの連続です。
by Azumino_Kaku (2008-07-25 23:29) 

pace

>こうちゃん
思ったよりヘビーじゃありませんよ~


>オーチ
来週ねフジロックが終わってから~


> ケイクス さん
やっぱシルクロードだね


> indianboss さん
毎日楽しかったよ~(笑)
でも・・・・・・食事だよね(爆)


>よしあき・ギャラリー さん
クーラーの利いたクルマじゃ寝ちゃいます・・・・単調すぎて


> mitu さん
世界ってまだまだ広いですね


>yamagatn さん
地図上はキルギスですけどまだカザフスタンです


> お茶屋さん
脳天気にやってますから結構気楽なんです


> nikkin さん
でも後輪はあっちゃこっちゃ行っちゃいます(笑)


>2kさん
御茶ノ水ニコライ堂がそうだね


>engrid さん
楽器も茶もスパゲティもね


>JJさん
そんなこと言わないでさ~行こうよ~


>セロ爺
TTRは燃費20kmちょっとだったよ (飛ばしすぎか)
途上国は警察が怖いのよね(中南米も同じ)
自販機は日本だけだね(治安がいいんだね~)


>mompeli さん
モスレムの戒律は凄~く穏やか(笑)
踏み切り・・・・・・多分開きます・・・・確約できないけど・・・・・・







by pace (2008-07-25 23:30) 

pace

>Azumino_Kaku さん
忘れないうちに書き留めています
もうちょっとお付き合いお願いいたしますね
by pace (2008-07-25 23:31) 

Pace

わー!!こんな道走ってみたいです!!
どこまでも行けそう、ほんとに自由になれそうです。
”国境の道”という響きも素敵すぎます!

by Pace (2008-07-26 00:42) 

宮崎 新

若いと言う事は素晴らしいですね. 私はキルギスに2度とウズベキスタンに1度行ってます. きっかけは我が家にホームステイしたキルギスの学生から始まりました. その後、彼の妹もホームステイしました. 彼がキルギスで旅行社を立ち上げたので「来てくれ 来てくれ」でしたから、仲間を誘って16名で出かけたのです. その後、ウルムチから臨時便が出ていると聞き、往路は飛行機でキロはバスでパミール高原を越えてカシュガルに来たのです.カシュガルは4回目でしたから勝手知ったる町なのですが、長年付き合っている中国のガイドも皆で招待してキルギスまで連れて行ったのです.国境越えは丸1日かかる大変厳しい旅になりましたが、此の旅行で一番面白かったのは、ウルムチの機構上でパスポートチェックを受けた時に「ビザは?」と聞かれ「キルギスは日本人にはノービザ」と言っても信じてもらえず、最終的には全員に「もし、キルギスに入国できなくても責任は我々にある」と書かされたのです. と言う事はウルムチからキルギスにフライトしたのは私達が最初だったと言う事なのです.楽しい思い出です.
by 宮崎 新 (2009-11-27 12:49) 

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