SSブログ
シルクロード ブログトップ
前の30件 | -

旅に出るなら夜の飛行機(シルクロード1) [シルクロード]

 

 下田逸郎の曲「セクシィー」の歌詞のなかにこんな1節があった

 旅に出るなら夜の飛行機・・・・・・・・・・・・

P7030006-1.JPG

 

 ソウルのインチョン空港を21時に出発する飛行機の窓から見える風景で思い出した歌

 

 

 2年前にこのブログで書いたシルクロードの旅

 その一部に今回行ってきた

 長く想い描いてきた地へ

 新疆(しんきょう)ウイグル自治区 乌鲁木齐(ウルムチ)に到着したのは現地時間で1時半

 既に日付は変わり空港そばのホテルへ

P7040013.JPG

 ホテルの前には明日からのツーリングに用いるバイクが並ぶ

P7040015.JPG

 まずはウルムチビールで乾杯

 明日からは天山北路を行くシルクロードツーリング

 ウズベキスタンの首都タシケントうを目指す

 

ウルムチ


nice!(36)  コメント(20)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

西へ(シルクロード2-1) [シルクロード]

 

 北京時間8時起床

 10時出発でツーリングは始まる

 

P7040043.JPG

 

 熱風 乾燥 どこまでも平らな道

 左には雪を抱いた天山山脈

 右はどこまでも続く平原

 時折見える日干し煉瓦の家々

 ポプラの細く高い並木

 咲き誇るひまわり

 町を過ぎれば荒涼とした原野が続く

 

P7040023.JPG

 

 150ccまでしか許されていない中国で何故かTT600(笑)

 

P7040025.JPG

 

 あみだくじで振り分けた今回の中国側での私の愛車はXT400 0号車

 快調に100kmオーバーでとばす

 途中休憩の後20kmほどペースが落ちてしまう

 この時は熱ダレかと思ったのだが

 本当の原因は2日後に判明する・・・・・・

 ペースも戻り快調にシルクロードハイウェイを行く

 

P7040034.JPG

 

 中国では単車は通常の給油機ではガソリンを入れてもらえない

 故にこのような原始的給油システムとなる

 手前が今回の中国側ツアー会社社長のソンさん

 奥はスーパーメカニックのチョウさん

 チョウさんのスーパーぶりはこの後如何なく発揮されていくのだ・・・・・・・・

 

P7040038.JPG

 

 中国的トイレの汚さには本当に閉口するのだが

 こんな文句も貼ってあるのだ(笑)

 書いてあってもけっして守られないことなのだがね

 

P7040046.JPG

 

 昼食に立ち寄った所にはモスレムの香り

 

P7040052.JPG

 

 私はこのツアーが始めてのシルクロードツーリングだが

 他のメンバーは西安、敦煌と何度かを乗り継いできている

 彼らの言う所のイスラムうどん(笑)ラグメン

 兎に角辛いのだ

 私もその辛さの洗礼を受けた

 

P7040065.JPG

 

 快調に飛ばしていると

 1台に異変が現れた

 リアスプロケットのボルトが緩み(!)

 ボルトはねじ切れ スイングアームのアルミは無残にも半分以上削り取られてしまった

 

P7040063.JPG

 

 そんなバイクの横はのどかな農村

 あと150kmほどで今夜の宿に着くはず

 メカニックにあとを任せ1台は2人乗りで町をめざす

 

P7040076.JPG

 

 精河の町に入る

 中国側ツアーコンダクターは故障車の善後策の為にまだ来ていない

 

P7040080.JPG

 

 町の入り口の日陰でのんびりと時間を過ごす

 なんと言ってもホテルの場所がわからないのだからね

 程なくサポートカーがやってくる

 

 故障車はどうなったのか?

 高速道路上でトラックを止め

 針金をもらいスプロケットを仮止め!

 近くの町の修理工場に持ち込み

 新しいスプロケットを取り付け

 アルミ溶接でスイングアームも直りそうだと言う!

 メンテナンスという意識は薄いが

 壊れたものは何でも直す

 中国的面目躍如!

 

P7040087.JPG

 

 精河(ジンホー)の町 ボルタラ蒙古自治州

 蒙古民族、ウイグル民族、漢民族の入り混じった小さな町

 北京時間6時到着

 本日の走行距離407.2km

 

精河

 

 次回は精河の町の様子などを

 

 

 

 


nice!(38)  コメント(19)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

精河 その市場へ(シルクロード2-2) [シルクロード]

 

 ホテルに荷物を置き

 ライディングウェアーから身軽な恰好に着替え町探索へ

 

P7040092.JPG

 

 市場をのぞく

 ウイグル色が濃いところはバザール

 漢民族や蒙古族の場合は市場と現地でも使い分けているそうだ

 この地の名産である桃、李、瓜、西瓜などが並ぶ

 平べったい桃やハミウリがこの辺りの名産

 

P7040094.JPG

 

 まだ時間が早く屋台は用意を始めたばかり

 私たちは北京標準時間で過ごしているが

 新疆(シンキョウ)では新疆時間が便宜上使われていて

 北京標準時とは2時間の時差がある

 国際標準時では日本と1時間の時差だが

 ここに住む人々とは3時間の時差だ

 

P7040108.JPG

 

 正直なところ これらを食する勇気はなかなか無い

 身体もこちらの風土にはまだ馴染んではいないし

 疲れた体と内臓にはちょっとヘビーすぎる

 

P7040113.JPG

 

 市場の入り口のおばちゃん達の表情の豊かなことよ

 

P7040118.JPG

 

 ナン売りのオヤジさん結構鋭いガンをとばす(笑)

 

P7040119.JPG

 

 ムスリムの青い扉の奥には中庭と住居がつづく

 

P7040126.JPG

 

 路地を入っていくと広い中庭には露天のビリヤード

 因みに向こう側の建物は全てお店に見えないけどちゃんとお店をしてるよ(笑)

 

P7040127.JPG

 

 入り口のアイスクリーム屋さん

 天山の天然氷で作るシルクロードジェラード

 さすがに自分のお腹が心配で食べられないのだがね(笑)

 

 ホテルに戻ればもう8時

 

P7040134.JPG

 

 油が強くどうしても料理は残り気味

 香港や東南アジアの中華料理は美味しく平らげるんだけども

 中央アジアのこの油と辛さには多少怯む

 胃も動転して

 体内細菌も日本産と中央アジア産が戦っているのかもしれないね

 

P7040142.JPG

 

 10時を過ぎてもまだまだ明るい

 人々はようやく屋台に集まりだす

 活気と匂いに満ちてくる

 

P7040140.JPG

 

 美味しいのか美味しくないのか

 まったく判らないような

 そんな匂いと人々と

 ザワザワとした世界

 

 

 現在の日本での生活

 気温は10℃ほども低いが湿気が強くまいる(笑)

 多少腹の調子も悪く日本を満喫できない(爆)

 

 

 

 


nice!(44)  コメント(17)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

其処はまるでダリの世界(シルクロード3-1) [シルクロード]

 

 

 朝7時に散歩に出る

 新疆時間ではまだ5時

 

P7050147.JPG

 

 市場の駐車場は近郷の農家が野菜を売りに来る

 小さい町だからこじんまりとした市がたつ

 

P7050154.JPG

 

 道を掃く人もいる

 高速道路でもこのようにして道を掃く

 炎天下の高速道路の路肩で荷物と一緒に人がいたりする

 最初は何故ここに人がいるのかが理解できなかった

 どうやらバス停も無いため定期バスを待っている人らしいのだ

 それもいつ来るかも判らない時刻表も無いバス

 日陰も無い炎天下で来ただけで幸運なバスを

 

P7050159.JPG

 

 私のバイクの通行許可書

 3ヶ月有効の中国運転許可書もあるよ~

 期間を別にすれば立派な中国の免許証

 

P7050160.JPG

 

 昨日道路上でとんだリアスプロケもちゃんと付いて

 スイングアームは溶接されバランスも取れているようだ

 昨晩メカニックが直ったバイクを140km乗ってきたのだから

 

P7050172.JPG

 

 途中で道を外れて博楽を目指す

 15kmの直線を走り

 ちょっとカーブを曲がれば

 また10数キロの直線がつづく

 360度何も無い世界を走る

 此処のはずれ国境のそばには

 太古の昔 海だった様子が分かる所があるという

 

P7050188.JPG

 

 

P7050191.JPG

 

 其処は辺境

 警備隊が常駐する

 北京オリンピックの為に警備が厳重になり結構手間取る

 そこに見える丘の向こうはカザフスタン

 

 

 そして現れたのは「怪石淘」

 

P7050197.JPG

 

 

P7050211.JPG

 

 其処はまるでダリの描くシュールレアリズムの世界

 

P7050213.JPG

 

 

P7050216.JPG

 

 

P7050218.JPG

 

 岩を登り展望がきく処に

 其処から見えるのは遠い果てに天山山脈

 行ったことはないが月面の様な世界かもしれないね(笑)

 

P7050203.JPG

 

 休憩所で清流で冷やした西瓜

 絞りたての駱駝の乳

 ちょっと酸味がありナチュラルなヨーグルト味

 内臓に良いというが・・・・・・・・

 ・・・・・・・たぶん乳酸菌の種類が違うのよね

 腹の中で菌同士が喧嘩します(笑)

 

 

P7050229.JPG

 

 

P7050231.JPG

 

 昼食を摂るために博楽の町へ戻ることにしよう

 

 本来ならこの日に一気にカザフスタンとの国境までいく予定だったのだが

 カザフスタンで急に休日が増え

 国境は3日間のお休みに入ってしまったのだ!!!

 2日間余分に中国で過ごさなければならない

 カザフスタンでの現地のゲルに泊っての2日間のオフロード三昧が無くなったのは残念!

 

 

「怪石淘」

 

 

博楽

 

 

 

 

 

 

 


nice!(39)  コメント(18)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

広大な平原のパオへ(シルクロード3-2) [シルクロード]

 

 

P7050247.JPG

 

 博楽の町は結構大きくて美しい町だ

 なんと言ってもあまり埃っぽくないのが良い

 

P7050240.JPG

 

 蒙古自治州なので料理もモンゴル風

 これはモンゴル風炊き込みご飯

 羊の肉の塊が上にのっている

 辛いピクルスを混ぜて食べる

 なかなかに美味

 しかしこの頃から私の腹は中央アジアに負けだす(笑)

 

P7050254.JPG

 

 シルクロード本線に戻り先を急ぐ

 道は坂になりトップギアでは登らなくなる

 1速又は2速落として登る

 満載のトラックはまるで歩いているかのような速度で登る

 行く先は暗雲たちこめ雨を知らせる

 気温は急激に下がり寒い

 2000m以上の高地へ一気に登る

 天山山脈の支流の高原に

 

P7050256.JPG

 

 振り返れば

 其処には灼熱の大地と青空

 

P7050269.JPG

 

 セリム湖の畔にあるパオ到着する

 本来の予定では湖のもっと奥の小さなパオに泊る予定だった

 今年5月から国立公園内の一般の招待所は閉鎖されたそうだ

 ちょっと早い時間だがこのパオで宿をとるしかないようだ

 

 高度2078m

 何処へも流れ出さない塩水湖

 乾燥した大地から流れ出す地の塩

 それがセリム湖

 山の気候は激しく変化し

 雨を降らせ風をはこび青空も見せる

 気温は10数度まで下がる

 つい先ほどまで40度を越える所を走っていたというのに

 

P7050271.JPG

 

 パオの中は柱の無い構造

 伝統的な色に塗られた柱たち

 

P7050285.JPG

 

 もちろん電気はディーゼルエンジンの自家発電

 

P7050286.JPG

 

 この広大な草原をなんと表現したらよいのか

 写真でしかお見せできないのが残念

 此処に来れただけで今回の旅の目的は果たしたような場所

 

P7050292.JPG

 

 草原にはラベンダーの原種のような草花

 そっと葉っぱをつまみ擦るとなんともいえない良い香りがする

 なかなか暮れない太陽もようよう傾き始める

 この広大な風景に陰影をもたらす

 

P7050298.JPG

 

 お湯をもらいに厨房棟へ

 其処には煙突構造の湯沸かし器

 下の蛇口をひねればお湯が出る

 水は井戸

 

P7050307.JPG

 

 今回の旅は飲んだくれない旅

 でも今夜は白酒(ぱいちゅう)およそ50度

 飲まない人には臭くてたまらない(笑)

 飲みだすと甘い香りと味に杯を重ねる

 この器は飲むために口を割る

 開けたならば空けねばならない

 

P7050324.JPG

 

 パオの中でのモンゴル料理

 ウイグル族に言わせるとまったく違う料理だという

 私たちにはそれほど違うようには思えない(笑)

 

P7050337.JPG

 

 食事も終わり

 外に出ると日はまさに大草原に落ちようとしている

 寒さもつのりダウンジャケットとカッパを防寒用に着込む

 

P7050345.JPG

 

 

P7050367.JPG

 

 

P7050370.JPG

 

 見事な夕日のシンフォニー

 ちょっと前までの雨が信じられないような空

 

 

 3日目にして私の身体は悲鳴を上げて

 腹痛、下痢、寒気

 ダウンジャケットを着たまま早々に布団に潜りこむ

 身体を丸めじっと痛みと寒気の去るのを待つ

 

 

 夜も更けた頃

 ヘッドライトを頼りに何度目かのトイレへ

 勿論トイレットペーパーは持参

 だいぶ痛みも治まるが寒さはつのる

 

 見上げると月も沈み頭上は満天の星空!

 七夕には2日早いが

 天の川は天空から天山山脈のシルエットに消える

 

 今回の目標の1つ

 司馬遼太郎も驚いたというモンゴルの星空

 黒い所より星の輝きの方が多いという満天の空

 そんな星空には及ばないかもしれないが

 美しい星空に出会えた

 寒さも尋常じゃないがね(笑)

 

 本日の走行距離 273.2km

 

 

 

セリム湖

 

 

 

 


nice!(39)  コメント(23)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

高原の湖(シルクロード4-1) [シルクロード]

 

P7060378.JPG

 

 現地の人のこの恰好を見たならば

 その寒さを少し感じていただけるだろうか

 昨晩の不調もだいぶ収まり

 同行の友人の持ってきたわかめスープが身体に優しい(笑)

 

P7060396.JPG

 

 湖の周回路に出る

 1周100km

 次の道へ出るまで約70km

 時折羊の群れが行く先をさえぎる

 カッパの上下も着込み完全武装で走り始めた

 

P7060403.JPG

 

 湖畔の草原に出ると

 馬糞には茸がはえている 

 この高原で何と言う生命力だろう

 

P7060407.JPG

 

 

P7060410.JPG

 

 モンゴル系牧童はフレンドリー

 一緒に写真に納まる

 

P7060417.JPG

 

 たまに会うバイクは必ず手を上げていく

 

P7060422.JPG

 

 

P7060429.JPG

 

 

P7060440.JPG

 

 

P7060442.JPG

 

 

P7060444.JPG

 

 

P7060451.JPG

 

 山の端にはパオが点在する

 数箇所の公園ゲートで止まると

 どからともなく人々が集まり乗せろと言う

 

P7060452.JPG

 

 少年は凛々しく馬上で我々を見送る

 

 

P7060453.JPG

 

 湖畔を外れて山を下る

 結構なラフロードでしかも長い

 しかしこの道も天山北路シルクロードのメイン幹線道路

 あえぐ様に大型トラックは登り

 乗用車は無理な追越をかけ

 その横を我々が生き生きとして走りぬける(笑)

 

P7060455.JPG

 

 途中 私の0号車はリアディスクの引きずりと 時たまブレーキがかかったままになる

 途中の休憩場でオイルを抜きブレーキの解除

 姿勢変化の為にリアブレーキを使うが

 このラフロード 少しスピードを落としていかないとね

 

 

P7060462.JPG

 

 多少道もよくなってきた所に小さな町も現れてくる

 昼食

 げんきんなものでラフロードを楽しんでいたら

 腹の痛みも消えてきた

 坂を下りてきたらもう寒さで腹が冷えることもないしね(笑)

 

P7060468.JPG

 

 

P7060471.JPG

 

 

P7060476.JPG

 

 この店のラグメンは辛さも強くなく(慣れた?)結構美味しい

 唐辛子より山椒の香りと辛さがメイン

 

P7060478.JPG

 

 モスレムのお店にはモスレムのお客さん

 戒律上食べるものが制限されている人々は

 同じ宗教の店に集まる

 

P7060479.JPG

 

 店の女の子は手前から向こうへ器用にナスを削いでいく

 

P7060480.JPG

 

 今日の目的地 カザフ自治州の州都伊犁(イーニン)を目指す

 

 

セリム湖からのラフロード

 


nice!(49)  コメント(18)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

イーニンのバザールへ(シルクロード4-2) [シルクロード]

 

 昼食を終えて走り出す

 まだまだラフな道が数十キロ続く

 伊犁(イーリン)の街近くなると道は3車線に変わるそして舗装の道へ(笑)

 

P7060491.JPG

 

 時間もあるので早速街へバザールへと

 此処はカザフ自治州の州都

 以前は清王朝の頃の新疆の省都

 これはその頃の町の中心の楼閣

 帝政ロシアに攻め込まれ 今のカザフスタンやキルギスの土地を失った

 ロシアとのあまりの国境の近さに省都はウルムチに移された

 

P7060499.JPG

 

 此処まではモンゴル系のタクシーでやって来たのだが

 彼らはウイグル系住民のバザールには入りたくないらしいのだ

 2ブロック手前で降ろされる

 

P7060496.JPG

 

 微妙に漢人、モンゴル人、ウイグル人、そしてカザフ人キルギス人の棲み分けがなされている

 あくまで中国は漢人の国

 子どもの頃から育ったこの地でウイグル語を知っていても漢人はそれを話そうとはしない

 バザールはウイグル人カザフ人やキルギス人のもの

 漢人の集まっている所は市場が立つ

 

 

P7060505.JPG

 

 バザールに入り込むと其処は迷路のようになっていて方向感覚を失う

 洋服、靴、日用品、家電、スパイス、そして数え切れないほどの食べ物の屋台

 この広さは2日や3日じゃ回りきれない(笑)

 

P7060507.JPG

 

 

P7060513.JPG

 

 

P7060515.JPG

 

 

P7060516.JPG

 

 

     P7060521.JPG

 

 

P7060523.JPG

 

 蛇、トカゲ、ヒトデ、蛙・・・・・・・・・・得体の知れない漢方薬

 

P7060524.JPG

 

 この子はカザフ系かな カメラを向けるとポーズをとる

 

P7060534.JPG

 

 数々のナッツ類とドライフルーツ

 手前の緑の乾しブドウは新疆名物美味!

 

P7060538.JPG

 

 陰に入れば男たちはカード博打に精を出す

 

     P7060545.JPG

 

      バザール・・・・・・其処で売られているものは・・・・・・・・混沌

 

 

 

     

 バザールからホテルへ戻り夕食

 一休みしたあとすっかり暗くなったホテルそばの漢人の市場へ

 

     P7060563.JPG

 

 

P7060564.JPG

 

 

P7060565.JPG

 

 

P7060569.JPG  

 

 

P7070570.JPG

 

 

P7070578.JPG

 

 

   本日の走行距離 186.4km

 

   明日はまだ開いていない国境の街ホルゴスへ

 

 

イーニン

 


nice!(44)  コメント(15)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

イリ川そして林 則徐(シルクロード5-1) [シルクロード]

 

 今日は国境の町ホルゴスまでの100km足らずの移動

 早く着き過ぎてもなにもすることは無い

 なんと言っても今日まで国境はお休みなのだからね

 朝早くからの雨

 バスにてイリ川に架かる大橋へ

P7070581.JPG

 

 イリ川についてはwiki を参照していただくとして

 この不毛の地での灌漑にどれほどの水を使うのか

 国際河川のこの川の下流にあるカザフスタンとの紛争の種だろう

 

P7070589.JPG

 

 雨も小雨になった頃

 次に訪れたのは林 則徐記念館

 林 則徐についてはやはりwiki を参照してほしい

 

P7070593.JPG

 

 林 則徐記念館は今中国に4箇所作られているという

 今何故林 則徐なのか

 私なりの浅知恵で考えるに

 麻薬問題と攘夷思想を彼を使ってしているのじゃないかという浅知恵

 この地には多くの問題があり 多くの民族が住まい

 近代国家としてオリンピックをする中国を内外にアピールしなければならない

 

P7070606.JPG

 

 新疆ウイグル自治区自体が歴史的に抱えてきた問題も多い

 そして今も抱え続けている

 

P7070607.JPG

 

 イーニンを見なければ新疆の美しさはわからない

 最近の観光のうたい文句らしい

 確かに郊外に出た所の家々の門構えは素敵に美しい

 この写真はホテルの裏で撮ったもの

 美しい扉ではないよ念のため(笑)

 

P7070604.JPG

 

 美味しい水餃子の昼食を食べ終わるころには すっかり雨も上がり暑さが戻ってきていた

 

P7070609.JPG

 

 昨日の泥んこのラフロードの為にバイクは汚れているが

 リアブレーキはすっかりリペアは完了していた

 スーパーチョウさんのおかげ(笑)

 まさかこの辺境の地でYAMAHAの部品が調達できたとは!!

 

P7070612.JPG

 

 イーニンの街の郊外

 1800年以前の古都を訪れる

 

P7070616.JPG

 

 帝政ロシアに攻め込まれて焼き払われた街

 7年後にこの楼閣だけが再建されたのだという

 

P7070625.JPG

 

 何度かの改修を経て 今は文化財になっている

 将軍府も最近再建されたようだが あくまでも観光用

 

P7070630.JPG

 

 

P7070634.JPG

 

 南の城壁の門を潜り

 天山北路中国側最後の町ホルゴスを目指す

 

 


nice!(44)  コメント(14)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

国境の町(シルクロード5-2) [シルクロード]

 

 カザフ自治州の州都であるイーニンの周辺イリー地区はラベンダーの産地

 

P7070639.JPG

 

 観光用に小さなラベンダー畑がある

 これけ見ると北海道には遠く及ばないのだけれども

 道を外れ奥に行くと見事な畑があるらしい

 

 道は砂利道に変わりもうもうとした土煙の中を進む

 

 辿り着いたのはホルゴス

 

P7070649.JPG

 

 信じられない様な青い空と閑散とした町

 このホテルはカザフスタン資本で建てられた新しい招待所

 噂では凄い所に泊ると言っていたのだが

 小奇麗で素敵なホテルだ

 もっとも売店も食堂も無い

 

P7070657.JPG

 

 2kmほど離れた国境を見物に

 この道を行くともう中国では無く欧州だよと言っているような道路標識

 

P7070662.JPG

 

 3日間休みだった国境

 明日の混雑はどの位のものなのか

 このとき私たちは知らなかった

 凄まじいことになるとは

 

P7070669.JPG

 

 夕食は小さな中華料理の店に入ったのだが

 この辺境の町で味などアテにはしていなかったのに・・・・・・・

 素敵に美味しい料理を食べることが出来た! 驚き!!

 

P7070670.JPG

 

 今夜から明日にかけての命の水が配られる

 国境を越えカザフスタンに入っても暫くは水は無い

 

P7070677.JPG

 

 ホルゴスの原野に夕日が沈む

 急ピッチで進む開発

 中国側のバイクを持ち込むことは出来ない

 明日は徒歩とバスで国境を越える

 

 本日の走行距離 97.2km

 

ホルゴス 国境

 


nice!(42)  コメント(14)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

混乱の国境(シルクロード6-1) [シルクロード]

 

 

P7080678.JPG

 

 ホルゴスの朝食は部屋に届けられた弁当

 湯沸しで湯を沸かし茶を入れる

 食堂のまだ整備されていないこのホテルで中国側スタッフの心遣い

 

 9時には国境に向かう

 10時に国境は開く予定・・・・・あくまでも予定・・・・・・

 

P7080682.JPG

 

 3日間閉鎖されていた国境には多くの人々が並ぶ

 この並ぶというのが曲者(笑)

 誰もが列など作らない

 隙あらば何処からでも横から入ってくる

 炎天下の中待っていると10時半にゲートが空く

 

P7080683.JPG

 

 混乱のゲートは押し合いへし合い

 ゲートそばのポーターは荷物を運んであげると言っても・・・・・・・・

 彼らはゲートの中に入ることは出来ない・・・・・・・

 金だけ取ってゲートが開けばとんずら(笑)

 押し合いの中私達もいくつかの荷物がゲートの外に

 ポーターに頼んだのではないが受け取れなかった

 中国国境警備官がゲートでの混乱を避けるためか荷物をそこで受け取らせてくれない

 無理に渡そうとすると係官はその荷物を外に捨てる

 罵声が飛ぶ 怒る 食って掛かるもの・・・・・・・壮絶

 40インチはあろうかという液晶テレビを2-3台持ち込む者

 ダンボールを数個引きずる運び屋・・・・・・・・・・・

 ちょっと待つと中国側スタッフが荷物を入り口まで持ってきてくれる

 彼らは身分証明書を見せて私たちに荷物を渡す

 彼らに別れを告げ

 この混乱に呆れながら出国手続きに・・・・・・・・

 

 此処からは撮影禁止で写真は無い

 なんと言っても銃を手にした係官が沢山いるのだからね

 

 出国手続きに並ぶ・・・・・・・列は無い・・・・・・

 当然横から入ってくる・・・・・・・ブロック・・・・・・

 わめき散らす人々

 「グルッポ」「グルッポ」と言って入ってくる団体

 いったい何処のグループだと言うのか

 「並べ!このタコ!」

 「後ろ行け!並べ!」

 こちらも日本語でまくし立てる

 こんなことは決してしたくないのだけれど・・・・声をあげなければ・・・・・何時間も順番は来ない

 

 中国とカザフスタンの国境には5kmの中立地帯がある

 其処は歩くことは許されない

 ミニバスで行くしかない

 

 大混乱の出国をした後

 このミニバスに乗るのにも大混乱

 値段の折衝から始まる

 乗り込んだのは良いが・・・・・なかなか出発しない

 此処でドライバーは荷物の料金の追加を言ってくる

 それでもどうにかミニバスは動き出した

 定員の3倍の人を乗せて

 

P7080684.JPG

 

 数十メートルも行くと中国公安がパスポート検査でバスを止める

 何人かが外に出なければチェックは出来ない

 そして数十メートル・・・・・同じことが繰り返される・・・・・・どのクルマも・・・・・・

 

 日本人たちは規定料金(あるらしいのだ!)の2倍を払った

 他の大量の荷物を持った人々は3倍払ったらしい

 カザフスタンゲートの手前でクルマは止まり口論が始まる

 私たちの目の前で金の受け渡しがまた始まる・・・・・・やれやれ

 

 カザフスタンの入国審査は両国の中立地帯のど真ん中

 ここからカザフスタンのバイクスタッフが待っている所までまだ数キロ

 この分の料金も既に払っているのだが運転手はバックレル

 

 まともやうんざりしながら出国の混乱と同じ事を繰り返し入国

 「グルッポ」「グルッポ」の声が横から響き気力を萎えさせる

 

 またもや足元を見るミニバスの運ちゃん

 地元の人と同じ条件だよ

 特別日本人だからといって吹っかけられている訳ではなさそうだ

 

 9時半前にゲートに並び始め

 5時間が経過してようやく国境を越えた

 随分と以前まだ中東やパキスタンが今ほど危険じゃなかった頃

 陸路国境を渡ったことがある

 混乱と罵声と機関銃

 でも2時間も掛からなかった

 欧州ではパスポートを見せるだけだったし

 とにかく・・・・・・・私たちはカザフスタンに入国した

 中国とは2時間の時差があるから12時半が現在のカザフ時間

 腹ペコですから

 

P7080688.JPG

 

 中国からバイクを持ち込むことは出来ない

 ここからはTT-R250が私たちの足となる

 

 やれやれで此処からはカザフスタンの旅が始まる

 

 

カザフ国境

 

 

 

 

 

 


nice!(45)  コメント(23)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

カザフスタンだ~(シルクロード6-2) [シルクロード]

 

 ソ連時代のカザフ共和国は中国と国交はない

 この国境も1992年以後に開かれたもの

 国境近くに村は無く 喉の渇きを潤すには50kmは走らなければならない

 昼食は100kmも行かなければ食堂は無い

 

P7080702.JPG

 

 ようやく冷たい飲み物を見つけて人心地つく

 

P7080704.JPG

 

 中国を越え別の国へ入った実感

 この4姉妹は英語を勉強していて英語が通じる

 

 ここカザフスタンはスターリンによる過酷な抑圧政策の暗く厳しい過去がある

 ソ連時代の事を聞いてもカザフのスタッフは口を開こうとはしない

 遠い昔の出来事のような気がするが

 常に体制に蹂躪されてきた庶民は口を閉ざす

 

P7080710.JPG

 

 地続きの平原

 中国とそんなに急には風景は変わらない

 

P7080712.JPG

 

 見渡す限りのカザフ平原と天山山脈は付いて回る

 アスファルトは暑さと大型車でのたくり

 所々舗装は剥がれ

 道は荒れている

 

P7080725.JPG

 

 途中ちょっと小高い丘に登る

 キャルンキャニオン

 モトクロスのウォッシュボードの様なこぶが延々と続く

 遠くに見える森は3000年以上昔からの其処にしか生えていない木々の森だと言う

 

P7080727.JPG

 

 今夜の宿泊地アルマトイの標識が現れた

 この手前では路肩の段差の無いやけにフラットな所を通った

 飛行機好きの同行の氏は誘導灯を確認したと言う

 辺境の道の一部は飛行場の滑走路だったのだ!!

 

P7080732.JPG

 

 100キロ以上走りレストランが現れる

 試しにコーヒーはあるかと尋ねる

 果たしてコーヒーはあった!

 中国西域では叶わなかったコーヒー

 旧ソ連領に入れば欧州の香りがしてくる

 コーヒーを飲むことが出来ると信じていた(笑)

 

P7080733.JPG

 

 頼んだラグメンはこの地でラグマンとちょっと名前を変える

 そして味も優しくなってくる

 まるでスパゲティナポリタンちょっと辛めか焼きうどん(笑)

 

P7080738.JPG

 

 そして辿り着いた所はアルマトイ ホテルカザフスタン

 ちょっと前までの首都

 今の首都はアスタナ

 しかしアルマトイが今でもこの国最大の都市

 まだ明るいが到着は8時を回っていた

 チェックインに時間もかかる

 ロビーでコーヒーを飲めるのも西欧風

 

 世界第2位と言われる石油埋蔵量

 豊富な鉱物資源

 そんなカザフスタン最大の都市アルマトイの大きな西欧風ホテル

 ロビーではPCを広げてる姿も多く見られる

 得体の知れないような人々がゾロゾロ

 もっともホコリ臭いヘルメットとブーツの我々も此処では結構場違い(爆)

 旧ソ連領の国でありながら従業員が笑顔で対応するのが素敵

 (旧ソ連及び東欧では従業員の笑顔など見たことが無いのだからね!!!)

 

P7090748.JPG

 

 さすがに10時を過ぎると暗くなる(サマータイムは今年から無くなった)

 ホテルの窓から見たこの国最大の都市の夜景

 

 国境越えで5時間かかったが

 本日の走行距離 359km

 

キャルンキャニオン

 

 

アルマトイ

 

 

 

 

 

 

 

 


nice!(42)  コメント(24)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

もしかして此処はキルギス?(シルクロード7-1) [シルクロード]

 

P7090754.JPG

 

 アルマトイのホテルの窓からは雪の天山山脈

 緑が多い坂の街

 一見ヨーロッパ ディティールは中国(笑)

 相変わらずトイレには扉が無いし

 場所によっちゃあ仕切りも無い

 

 昨晩遅くに着き このまま此処を出発したのではアルマトイの印象は無いよね

 なので近くの公園を行きがけに寄っていく事にする

 

P7090756.JPG

 

 今では懐かしいような旧ソ連邦のマーク

 

P7090761.JPG

 

 ここカザフ共和国から対独戦争に行った者達のモニュメント

 此処には無名戦士のモニュメントもある

 

P7090771.JPG

 

 楽器博物館もあったのだが残念ながら此処は見ることが出来なかった

 中をちょっと覗くと中央アジア発祥の弦楽器中心の博物館のようだ

 ギターの原型もこの辺りだし

 日本の琵琶もシルクロードを渡りやってきたのだしね

 

P7090775.JPG

 

 カザフスタンはイスラム教徒が半分近くを占める

 しかし帝政ロシアの支配下にあった為ロシア正教の大きな教会もある

 旧ソ連邦はイスラム教徒の団結を防ぐ為イスラム文化圏のこの辺りの土地を5つの共和国に分けた

 

P7090793.JPG

 

 アルマトイの街は市電も走り随分と欧州風

 朝のラッシュアワーはアジア風の混乱と喧騒

 左折車は2重3重になり道を塞ぐ(日本の右折ね)

 大型車が混雑の中Uターンする

 勿論車線などという考え方は存在しない

 その中を縫う様に走る

 1歩郊外にでれば勿論走りやすいのだがね

 自動販売機などは勿論無い

 もっともこれは日本以外は何処の国でもそうだが

 ようやく村の自主的個人販売所(?)で冷たいものにありつく

 

 旧共産国の常でこの国の警察は大きな権力を持つ

 滞在許可証が無い為にパスポートまで没収された者もいるという

 検問所も多く 村に入ると全ての車がスピードを極端に落とす

 我々が通ると検問所から警察官が飛び出してくることも何度かあった

 カザフのスタッフが言うことには

 前に出て止められるまでは警告は無視することだと言う

 下手に止まれば有る事無い事ですったもんだするらしい

 幸い今回はレーダーも回避できたし

 警察ともこれと言った揉め事も無かったのは幸い

 

 

P7090815.JPG

 

 200kmほど走り

 交差点近くでこの先の道の確認をしていると

 横の店のオヤジが茶をご馳走するから寄っていけと言う

 この蜂蜜の味は素敵!

 

P7090817.JPG

 

 酒は御法度のモスレムだ

 食事を出したり冷たい物を出したりする街道のカフェと言ったところか

 

 本来のシルクロードであればこの辺りでキルギスに入国して

 首都であるビシュケクを抜ける

 その為には1日に2度の国境越えをしなければならない

 時間の問題とビザの煩雑さを嫌い

 キルギスとの国境に沿った道を行くことにしていた

 そこでカザフスタッフから提案があった

 近道があるという

 その道は地図上ではキルギスに入ってしまっているのだが国境検問は無いと言う

 下で提示する地図を見てもらえば分かるが

 その道はカザフからカザフに行く道

 2本ほど南下してキルギスに行く道もあるが

 其処に国境検問があるだけで真っ直ぐに抜けるなら問題は無いと言う

 

 

P7090824.JPG

 

 素敵に荒れ果てた国境の道

 100km近く家も無く勿論電柱なども無く

 途中軍の無線設備だけがある道

 其処は触らぬ神にたたりなし・・・・・勿論カメラなどは出さずにさっさと通り過ぎる

 日本ではめったに見られないような荒れたターマック

 時々むずがるリアにトラクションをかけてフルスロットル ノンストップ 

 楽しい!!!

 この道を飛ばしていくバスや車の乗員は必ず頭にたんこぶが出来る!

 新しく出来た中国の高速道路を除けば

 この辺りの道はそんなものなのですがね

 

 

P7090837.JPG

 

 今日の宿泊地メルケの街に入っていく

 初めての踏み切り

 それも其れに止められちゃってんですから(笑)

 

P7090839.JPG

 

 鉱物、石油を運ぶための生命線である鉄道

 ここはディーゼルだがこの先西に向かうと電化されている

 

 踏み切りで待っていると

 踏み切り係りのオジサンが行けと合図をだす

 まだとうぶんは閉まっていそうな踏み切り

 呆れながらも遮断機を潜り先を急ぐ

 

 此処メルケにはホテルが無い

 民家に泊めてもらうことになる

 

 本日の走行距離 370.9km

 

 

ここはキルギス?

 

 

メルケ

 

 

 

 

 


nice!(39)  コメント(19)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

カザフ温泉イイ湯です(シルクロード7-2) [シルクロード]

 

P7090848.JPG

 

 

P7100926.JPG

 

 ここメルケの町にはホテルが無い

 レストランをやっているバハさんの自宅に泊めていただくことになった

 

P7090849.JPG

 

 バハさんと2歳になる息子(名前忘れちゃった・・・・・・)

 

P7100930.JPG

 

 カザフスタイルは日本のように床に寝るのだと言う

 暑過ぎる時は外で寝ることも多いと言う

 事実おじいちゃんは玄関の外にマットを出して寝ていた

 夜露も降りず快適に寝られるらしいのだ

 

 ここで3択

 1.バハさんの所の1つのバスルームで順番にシャワーを浴びる

 2.近くの温泉に行く

 3.山に行ってきれいな空気を吸う

 3番が意味不明なのだが

 こんな選択肢を提示された

 やっぱここは温泉でしょ!!

 カザフ温泉!聞いた事無いし!!

 

P7090854.JPG

 

 何も無い平原にそれはぽつんとあった

 中を覗くと地面からパイプが飛び出しぬるい水ががんがん湧き出している

 女性が入っている時はカーテンを閉めてね

 結構近所から水浴び(ぬるい)に来ているものだね

 カザフのスタッフも初めてで来た事が無かったのだと言う

 

P7090858.JPG

 

 マッパで小屋に入る

 ジャスミンの香りがする温泉水

 快適!爽快!まさかカザフ平原で温泉に入れるとは!!

 

 

 身体を拭いていると外は夕闇迫る

 な~んもない地平線に夕日が沈む

 

P7090878.JPG

 

 馬で温泉を浴びに来ている人もいた

 

P7090890.JPG

 

 まじりっけなしの正真正銘の地平線

 

P7090900.JPG

 

 なんてこったい!!!

 

 

P7100913.JPG

 

 バハさんのレストランで食事は始まる・・・・・・・・・

 羊肉の大きさにひるむ・・・・・・・結構美味しいのだがね

 イスラムの戒律どうりに

 お祈りをして解体 そして熟成の時間はおかない為ちょっと歯応えも有る

 

 カザフの男は羊1頭を食べきらないといけないとバハは言う

 3時間も4時間もかけて1頭の羊を食べるのだと言う

 それが出来て初めてカザフの男として認められるのだと言う

 足1本でも食べ切れませんから・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

P7100918.JPG

 

 力自慢の彼は腕相撲をしようという

 2人掛りでやっても負けそうですから・・・・・・

 そのうちにカザフ出身の力士が出てきますよ!絶対!!

 

 幸いだったのは彼がイスラム教徒だったこと

 このペースで酒まで進められたら・・・・・・・・・

 明日からの旅行は出来なかったかもしれない(笑)


nice!(42)  コメント(20)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

中央アジアのロミオとジュリエット(シルクロード8-1) [シルクロード]

P7100949.JPG

 

 旅は続く

 

P7100959.JPG

 

 舗装路を離れオフロードも走りたくなる

 本来ならば国境のお休みがなければ

 オフロード三昧の2日間が用意されていたはず

 

P7100965.JPG

 

 カザフスタンの道を外れれば全てはこんな風景

 嬉々としてオフロードを楽しむ

 

 カザフのスタッフが言う

 1000km以上オフロードだけでツアーが出来ると

 だけど私たちのミッションはシルクロード

 

P7100966.JPG

 

 でも・・・・・大昔のシルクロードはこんな道を行ったに違いない

 

P7100973.JPG

 

 何も無い原野

 でも・・・・心を揺るがす全てが其処にある

 

P7100976.JPG

 

 無心で走り抜ける

 

 

P7100988.JPG

 

 暫く走るとTALAS(タラズ)の街

 ここは「タラス河畔の戦い」で有名な古戦場

 唐の軍隊とサラセン帝国が戦い唐が敗れた

 唐の捕虜に紙漉き職人が居た為

 その後西方に紙の技術は伝わった

 そしてこの地にイスラムの信仰が伝わった

 遠い昔8世紀のことだ

 

 

P7100996.JPG

 

 小高い丘から望むその町には当時の面影は勿論無い

 

P7100998.JPG

 

 しかしそっと地面に手をあてれば

 その意識と歴史と人々の想いが流れ込む

 

 鉄の原点もこの辺りだし

 ティムールの王朝もこの辺りに築かれた

 

 

 

P7101018.JPG

 

 アイシャ・ビビ廟

 敵であるカラハン朝の王と恋に落ち父親の反対を受けたアイシャ・ビビ

 密かに家を抜け出しタラス川の河畔で王を待っていた時に毒蛇に噛まれて死んでしまった

 これを知った王がアイシャ・ビビの為に建てた廟

 

P7101012.JPG

 

 この話は中央アジアのロメオとジュリエット

 蛇に噛まれたと言う

 蛇は竜

 アジアでは竜は神の化身

 西欧では悪魔の使いドラゴン

 なんだか象徴的だ

 

P7101020.JPG

 

 

P7101022.JPG

 

 ここには80種類以上のテラコッタが使われ

 12世紀からの当時のテラコッタも残っている

 

 

 私たちはシムケントへ向かう

 

 

 

 

 


nice!(47)  コメント(21)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

無愛想!!!(シルクロード8-2) [シルクロード]

 

P7101035.JPG

 

 もう何度載せているか・・・・・・・こんな写真

 風景が変わらないので全部同じに見えます(笑)

 今回私は最後尾

 先を行くバイクたちがカッコイイでしょ

 

 今までずっと続いていた左側の雪を抱いた天山山脈は

 ここでやっとその姿をただの丘に変えた

 

 

P7101054.JPG

 

 今夜の宿泊地シムケントに着く直前に1台がパンク

 あれよあれよと人が集まり

 何処から来たかとか

 一緒に写真を撮ろうとかかしましい

 子供たちの好奇心は何処でも同じ

 

 

P7111072.JPG

 

 シムケントのホテルに入る

 なんと!リビング付きのスイートじゃないか!!

 旧ソ連のときからの天井の高い部屋

 昔は豪華だったと感じさせるバスルーム

 

 でも・・・・・バスタオルが無かったり

 予約してあった部屋が違ったり

 それを言うと「そんなことは無い!」の一点張り!

 勿論愛想などは無いよ~

 外貨獲得の為外国人レートになっている値段

 まるで旧共産国時代のまんま

 サービスとかテキパキとかお湯が出るとかとは無縁

 ソ連時代まんまの姿が其処にあった

 ・・・・・・・・・それもまた「旅」か・・・・・・・・・

 

 

P7111077.JPG

 

 回りは値段の高いレストランばっかり

 多少はリーズナブルだと言うロシア料理の店へ

 

 

 

P7111083.JPG

 

 ボルシチ、ロシア風サラダ

 なんだかとっても普通でホッとしたりして(笑)

 

 

P7111086.JPG

 

 チキンやラムを串焼きにして

 巨大なチャパティに包んだような料理

 ・・・・・・・・・・なんと言っても・・・・・・・量が多すぎますから・・・・・・

 

 

 カザフスタンに入ってからは料理が美味しい

 中国ではあんなに残していたのに

 げんきんなもので腹いっぱい食べる(笑)

 しかし!この店のウェートレスの愛想の無いことよ!!!

 今回の旅行中1番の無愛想でしたね

 

 

 

P7111069.JPG

 

 製氷室でキンキンに冷えたウォッカが美味い

 

 本日の走行距離 364.4km

 

シムケント

 

 


nice!(43)  コメント(22)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

そしてバイクを降りた(シルクロード9-1) [シルクロード]

 

 この旅で見かけた自動車

 古いフィアットのノックダウン生産車だったり

 ラーダ・ニーバだったり

 

P7111104.JPG

 

 シムケントのホテルの裏に停まっていた決してそんなに古くないバス

 

P7111110.JPG

 

 何処の国にもいるお調子者

 是は勿論アウディーではないが

 カザフで目立っていたのはアウディーだった

 

P7111111.JPG

 

 勿論型落ちの車が多く欧州や日本の中古車を販売したものだろう

 三菱デリカ、オデッセイ、エスティマ、・・・・・・・・等等・・・・・いっぱい

 

 

P7111108.JPG

 

 40℃近い気温の中をシムケントを抜ける(40℃は越えてるかも)

 ここでまた国境の封鎖があった

 ここから1番近い大きな国境は工事に入ったのだと言う

 そこまでの80kmほどで今回の旅のオートバイとはおさらばのはずだった

 

 

P7111119.JPG

 

 私たちは100km西の次の国境を目指す

 

 

P7111122.JPG

 

 一休みすれば

 其処には素敵なカザフスタンの姿

 

 

P7111128.JPG

 

 途中カザフスタッフの友人の国境警備隊員と待ち合わせをする

 次の国境の情報を収集する

 あと100kmも走るとカザフスタンからはさよなら

 

P7111134.JPG

 

 道を走る車の数もめっきりと少なくなり

 本当にこの先に国境が在るのかと思うような道を行く

 

 

P7111142.JPG

 

 国境の小さな町に着いた

 遠くからバイクで走ってきた見慣れない異邦人に子供たちが集まる

 何処でも子どもたちの好奇心には励まされた

 そしてスタッフとも此処で別れる 

 バイクの旅も終わった

 

 

P7111147.JPG

 

 私たちだけの国境

 押し合いへし合いも無しに

 静かにカザフスタンを出国する

 建物を出ると兵士が立っていた

 日本からかと言うと

 日本の貨幣を貰えないかと言う

 財布を捜すと50円玉と5円玉

 穴の開いた貨幣は結構めずらしい

 渡すと他の兵士と分けて喜んでくれた

 

 

P7111149.JPG

 

 ウズベキスタンの入国審査までは1kmほど

 ロバの馬車に乗らないかと子どもがやってくる

 

 どうしようもないほどの青空

 西に来るほど気温が高くなっていった中央アジア

 自分の足で国境を越えるのは悪くない

 ヘルメットを腕に提げ

 歩きにくいブーツで国境をいく

 

 

P7111157.JPG

 

 ウズベキスタンの入国も簡単に済んだ

 ただこの国に入国するには持ち金全ての申告が必要だ

 出国時にも同様なことがあり

 特にドルやユーロが調べられる

 この事でウズベキスタン出国時にもひと悶着あるのだが・・・・・それは後で(笑)

 

 

P7111162.JPG

 

 この国境からはバスに乗り東へ60kmほどの首都タシケントを目指す

 

 世界で2番目の耕作面積を誇ると言う綿花畑

 ソ連時代の農業政策で作られたコットンフィールド

 

 クルマの移動は退屈だ

 あまり変わらない車窓の風景は眠気を誘う

 やはりシルクロードはバイクに限る(笑)

 

 

P7111170.JPG

 

 タシケントの街に入れば其処は大都会

 ソ連時代からの南西部の1番大きな都市

 

 

P7111171.JPG

 

 乾いたこの暑さに冷たいものが嬉しい

 

 

P7111172.JPG

 

 緑も多く整然とした佇まい

 

 

P7111190.JPG

 

 ホテルに入ると

 中庭のプールにはビキニのお姉さん

 

 

P7111201.JPG

 

 この国も石油、天然ガス、鉱物資源、ウランなどで潤っている

 ニューリッチの出現で貧富の差は広がり

 インフレに悩まされている

 

 

P7111178.JPG

 

 

P7111179.JPG

 

 マトリョーシカ

 元々はパリ万博(1900年)のロシア館で有名になったもの

 それにしても色々あるね~

 

 一説には日本の七福神入れ子がその元になっているというが

 

 

 夕食まで時間もある

 地下鉄に乗ってダウンタウンのバザールへ行くことにしよう

 

 

 本日の走行距離 194.4km

 

 

 

ウズベキスタン国境

 

タシケント

 

 

 

 

 

 

 


nice!(42)  コメント(20)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

チョルスーのバザール(シルクロード9-2) [シルクロード]

 

 タシケントは中央アジア最大の都市

 2000年以上前から栄え

 ティムールの都であり

 中央アジアの要でもあった

 

P7111208.JPG

 

 地下鉄に乗ってエスキー・シャハール旧市街を目指す

 ここタシケントは1966年の地震により壊滅的打撃を受ける

 その後復興して新市街と旧市街に分かれた

 第2次大戦の日本人抑留者の建てた劇場がその時びくともしなかったのは有名な話

 その抑留者たちの眠る墓もこの地にはある

 

 

P7111210.JPG

 

 中央アジア唯一の地下鉄

 モスクワの地下鉄よりはこじんまりとしているが広く清潔だ

 勿論!撮影禁止なので警察官の居ない時を見計らってシャッター(笑)

 

 

P7111212.JPG

 

 日本の地下鉄よりは幅がだいぶ広い

 駅はシャンデリアがあったりして面白い

 多少灯かりが少なく暗いが駅は蛍光灯の明るさではなく温かい

 

 

P7111215.JPG

 

 これがトークン

 日本円で30円ほどか

 

 さてチョルスー駅で降りると

 上がったところからバザールは始まる

 

P7111218.JPG

 

 

P7111226.JPG

 

 

P7111229.JPG

 

 

P7111231.JPG

 

 

P7111232.JPG

 

 

P7111244.JPG

 

 

P7111246.JPG

 

 

P7111248.JPG

 

 

P7111251.JPG

 

 

P7111257.JPG

 

 

P7111268.JPG

 

 さまざまな香辛料

 果物、野菜、チーズ、衣類、ニューススタンドにチャイハナ(食堂)

 

P7111264.JPG

 

 こんな専門店もあったりする(笑)

 

 

 この辺りから旧市街が始まるそうだ

 そして路地を入っていくと迷路のようになっていて

 時間と空間が止まり

 何百年も昔のイスラムの世界へ連れて行ってくれるのだと言う

 残念ながら今回は私たちにそれを体験する時間はなかった

 

 そしてこのダウンタウンの入り口付近には多くの朝鮮族が住む

 ソ連時代の民族移動政策で東の果てから連れて来られた人々と末裔

 人口の数パーセントを占めるという

 

 

P7111275.JPG

 

 ただただシルクロードの空気を肌で感じる旅が今回の旅

 観光する時間も限られていて・・・・と言うか・・・・ほとんど無し(笑)

 走っているのが素敵で楽しかった

 

 次回のシルクロードはここタシケントがスタートになるはず

 そしてまた西を目指す

 その時まで旧市街地はオアズケ(笑)

 

 

P7111277.JPG

 

 帰りの地下鉄を乗り過ごし大慌て(笑)

 外に出てタクシーを拾い

 他のメンバーの待つレストランへ

 

 

P7111288.JPG

 

 このレストランはタシケントでは超高級店!

 ウェートレスは背が高く美人ぞろい

 注文したものがなかなか出てこないのは中央アジア(笑)

 

P7121293.JPG

 

 イルミネーションも輝く

 トイレも綺麗(笑)

 

 

P7121297.JPG

 

 10杯ほどのビールにこんな札束が必要(笑)

 1年で物価は2倍になっているようだ

 

 

 国境を越え

 辿り着いたウズベキスタンのタシケント

 午後のちょっとしたした時を過ごしたら

 明日の朝3時にはホテルを出てタシケント空港に行き

 また中国のウルグチを目指す

 そして帰路につく・・・・・・予定(笑)

 

 


nice!(41)  コメント(21)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

再びウルムチへ(シルクロード10-1) [シルクロード]

 

 3時に起床しコーヒーだけの朝食を済ませ空港に急ぐ

 

P7121299.JPG

 

 タシケント空港に着いたのは4時

 6時半のウズベキスタン航空のウルムチ行きに搭乗予定

 ウズベキスタン航空は乗客が少ないとその飛行を取りやめにするという

 カウンターで搭乗手続きをするまで本当に飛ぶのかが判らなかった(笑)

 

 

 先ずは税関で並ぶ

 早朝で係員は少ないし不機嫌(笑)

 どうにか順番は来た・・・・・・・・が

 私たちメンバーの内4人が別の小部屋へ(笑)私も入っています

 申告したドルの検査

 検査書を出せと言う

 そんなもん税関でもう取られてるジャン・・・・・・ありませんから

 不手際と段取りの悪さ(向こうのね)

 私たちのあまりに少ないドルの所持金に呆れて放免(笑)

 

 此処からの出国審査が問題!

 すなおに外国人用に並ぶ並ぶ並ぶ

 中国出国時と同じ混乱と順番を守らない人々

 

 定刻を過ぎても飛ばない飛行機イスタンブール行き

 彼らが優先と係員は大きな声を出す

 その度に列の移動をさせられる

 遅々として進まない審査

 続々と横から現れる人々

 2時間が経過しても順番は来ない

 「6時半のウルムチ行きに乗るんだぞ!」と係員に詰め寄る

 「イスタンブール行きは5時半出発だ!」と係員は怒鳴り返す・・・・6時半になろうとしていた

 

 チェックインをしていたら飛行機は待っていてくれる・・・・・大きな間違へ

 チェックインをしているのに乗客が定刻に居ない場合

 テロの危険から荷物は降ろされ飛行機は行ってしまう

 これは最近の常識になってきた

 日本では結構待っていてくれたりもするがね

 

 7時ちょっと前飛行機に辿り着きそうだ

 審査の時横から入ろうとした中国人を私たちはブロックして入れさせなかった

 搭乗の前 彼が凄んできた

 一触即発の事態

 向き合う顔 怒鳴りあう

 殴り合いになる寸前に止めに入る者があり回避(笑)

 

 飛行機に入るとほぼ満席

 呆れたような乗客の顔と目が意味するものは・・・・・・・・・・

 イスタンブール行きだと言って優先的に審査した連中が大勢座っている

 真面目に係員の言うことを聞いて並んでいた日本人はバカみたいということだった・・・・・・・・・

 

 

P7121301.JPG

 

 飛び立つと間もなく崑崙山脈とヒマラヤの山々が見えてきた

 

 

P7121305.JPG

 

 そして バイクに乗り続けている間にずっと見えていた天山山脈 

 

 

P7121308.JPG

 

 天山南路に広がるタクマラカン砂漠

 

 2時間半であっけなく私たちが陸路で走った所を飛び越える

 

 

P7121314.JPG

 

 中国ウルムチに入国する時もすったもんだがあったがもう言うまい

 ラゲッジクレームには私たちの荷物だけがベルトの上を回っていた・・・・・・・・

 

 

P7121317.JPG

 

 

P7121320.JPG

 

 

P7121332.JPG

 

 

P7121333.JPG

 

 

P7121328.JPG

 

 

P7121331.JPG

 

 時差の調整をしてもウルムチはまだ昼

 先ずは昼食

 今夜深夜の便で此処を出発して日本へ

 

 半日は此処に居る

 新疆ウイグル博物館に行って

 NHKシルクロードでも有名になった「楼蘭美女」のミイラとのご対面としますか

 

P7121335.JPG

 

 楼蘭美女は白人の女性だと言う

 遠い昔から

 人類がアフリカを出発して世界中に旅に出た時から

 人類の交差点はそこらじゅうにあったはず

 失われた砂の中の都楼蘭もそうだったのだろうし

 メソポタミアはこの中央アジアを通り黄河文明と交易をしていたという

 人類のクロスロードがここにはあった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


nice!(47)  コメント(21)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

ニ道橋市場は最後のバザール(シルクロード10-2) [シルクロード]

 

 

P7121361.JPG

 

 シルクロードと言う名は19世紀ドイツの地理学者が中央アジア旅行記で使ったのがはじめだと言う

 東トルキスタン(新疆ウイグル地区)を東西に分ける道のことだった

 伝えられるその道は3本

 

 

P7121365.JPG

 

 イスラム化される以前のウイグル語で書かれた貿易の記録が本来のシルクロードなのかしらん

 私たちの知っているシルクロードはペルシャ語で書かれたシルクロードか中国から

 

 

P7121368.JPG

 

 実際に中央アジアを走って感じることは

 実際のシルクロードは東西ではなく多くは南北の問題が歴史に深く関わっていた

 

 

P7121372.JPG

 

 そしてこの西域の地が発祥の楽器たち

 胡弓(こきゅう)とか胡瓜(きゅうり)とか胡桃(くるみ)、胡麻(ごま)、胡椒(こしょう)

 この胡の字が使われているのは

 この道を通り西方から東方に伝えられてきたもの

 胡椒などは唐辛子よりも日本に伝えられるのは早かった

 

 

P7121374.JPG

 

 ちょっと裏通りに入ると混沌と同居した世界

 文明の交差点でありながら大航海時代以後忘れ去られた世界

 

 

P7121376.JPG

 

 日本で思うシルクロードは敦煌がやはりイメージの中心かしらん

 たぶん中国西域がシルクロードなんだね

 玄奘三蔵が通ったのは行きは今回私たちが通った天山北路

 彼が帰りに通ったのは天山南路だという

 

 

P7121377.JPG

 

 他のメンバーは3回目のシルクロード

 今回私は始めてのシルクロード

 「早く追いつけよ!」と言われた(笑)

 

 

P7121379.JPG

 

 秦漢の時代そして唐の時代

 既にこの道は歴史を運んでいた

 三国誌に曰く

 紅毛碧眼の将軍も出てくる

 シルクロードはグローバルな歴史の中に在った

 

 

P7121387.JPG

 

 今回は本当に贅沢で豊かな旅をすることが出来た

 観光はほとんどしなかったけど(笑)

 風も光も暑さも寒さもバイクだから感じられた

 草原ではその暑さの為に小さな竜巻が何本も起きていた

 楽かった旅は終わる

 

 

P7121390.JPG

 

 ウルムチは中国西域第1の都市

 シルクロードの要

 

 

P7121397.JPG

 

 でも最後の晩餐はやっぱり食べきれないし

 やはり辛すぎてまいったけどね(笑)

 

 

 

P7131399.JPG

 

 夜11時にはウルムチ空港に向かう

 その前にホテルでマッサージ

 10日間の旅の疲れを癒す

 その後2時半発の飛行機に乗り

 韓国ソウルを経由して翌日の正午成田に着いた

 

 気温はたいしたこと無いが

 日本の湿気にはまいったがね!(笑)

 

 

 今回 私にはもう1つの思いがあった

 この時期ここを旅して

 素敵な楽しい旅であったなら

 走った分だけ楽しんだ分だけでも

 四川地震に寄付をしてこようと思っていた

 日本に居る時にその事を中国側スタッフに連絡して

 寄付を出来るNPOとかの団体を探してもらっていた

 

P7121340.JPG

 

 此処ウルムチでは赤十字が安心して寄付できるだろうと彼らは言った

 

P7121341.JPG

 

 旅の途中で同行の仲間たちにその事を伝えた

 皆快く賛同してくれた

 集まった金額は円・ドル・ゲンを合わせて十数万円分

 

P7121354.JPG

 

 ちょうどお休みに当たった日であったが

 ウルムチ市赤十字のスタッフは受付の為に出てきてくれた

 

 メンバーの名前は西域単車旅行団(笑)

 

 

 

P7131402.JPG

 

 本当に贅沢で楽しい旅に感謝

 同行のメンバーの方々に感謝

 勿論長々と書き流してきたこんな記事を毎日読んでくれた皆さんに感謝

 

 7月3日から13日までの旅行

 2回で全行程の旅行記を書き予約投稿とした

 早く書いておかないと忘れてしまうからね(笑)

 掲載写真244枚

 バイクでの総走行距離 2252.8km

 

 

 

 

 

 

 

 


nice!(66)  コメント(40)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

2427kmの快楽 シルクロード2010 [シルクロード]

 

 

小IMGP0503.jpg

 

      仲間の1人が言った

      「1度パリダカを走ってみたいとずっと思っていたが

      300km続くオフロードでイッパイイッパイだもんな〜

      ごめんなさいだよね」

 

 

      小1.jpg

 

      50度はあったんじゃないかと思う気温

      400km走っても変わらない砂漠の風景

      イスラムの碧いタイルより藍い空

      ラクダ、ロバ、馬、羊、ヤギ

      砂漠、オアシス、世界遺産

 

      止めどなく流れる汗

      水は何よりのご馳走

      照りつける太陽と満天の星空

 

      そんな旅をしてきた

 

 

 

 

 

 

 


nice!(40)  コメント(18) 
共通テーマ:旅行

ふたたび西へ シルクロード−1 [シルクロード]






    仁川空港でカザフスタン航空機に乗り換える

    通路の上にはブラウン管のモニター

    

IMGP0272.JPG



    ビールでも飲んでいれば7時間半の時間も過ぎる

    成田から乗り換え含め12時間半

    2年の時を経て

    私は再び中央アジアに向かう





IMGP0274.JPG



    途中機内からは、さんざん2年前に拝んだ天山山脈が眼下に望める

    この東西トルキスタンを貫く山脈の西の果てが今回のスタート地点

    2年前に中国ウルムチからウズベキスタン・タシケントまで行ったメンバーがいる





IMGP0276.JPG



    日付の変わる頃カザフスタン・アルマトイに着く

    山に囲まれたこの地はそれほど暑さは感じないか





IMGP0278.JPG



    空港に隣接するホテル

    免税店で買ったバーボンとホテルの売店で買ったビールで乾杯

    この地からバイクの旅が始まるのではない

    しかし、中央アジアのこの地に戻ってきた事で気持ちは高ぶる





IMGP0287.JPG



    翌朝、国内線でシムケントに向かう

    空港から望む雪の山々からは暑さは想像できまい




IMGP0288.JPG



    2年前も通ったシムケント

    今回はシムケントが今回の旅のスタート





IMGP2110.JPG



    1時間半のフライトで到着したシムケントは

    中央アジアのどうしようもない青空で迎えてくれた

    尺取り虫で進むシルクロード

    2年の月日を待ちわびた





    
 
    シムケント スタート地点
  





    

  

    

    

    

nice!(35)  コメント(10) 
共通テーマ:旅行

そして始まり国境へ シルクロードー2 [シルクロード]

 

  シムケントには当地のモーターサイクルクラブのメンバーが迎えに来てくれる

  シルクオフロード・モーターサイクルクラブ

  ロシアマフィアのような風貌のセルゲイと 剽軽なマラット

  バイクの置いてあるところまで移動

  車窓から望むシムケントの街

  その異国然とした街並みを望めば自然と口に出る

  「また来ちまったな〜」

  ただ異国の地を走るだけなのだが

  いったい何がそんなに楽しいのか

  飛行機で移動すればすぐ済むところを

  なぜわざわざバイクで行くのかね

 

 

IMGP2122.JPG

 

  サポートカーのトレイラーにはガソリンのジョリ缶

  今回のツアー前半はまだ街があるが

  後半は何百キロも街もなければガソリンスタンドもない

  品質の良いガソリンがいつも手に入るとは限らない

 

 

 

IMGP0295.JPG

 

  今回用意されたバイク

  スズキDR650スペシャル(サスペンションを短くしてある)

  ホンダXLR650

  ヤマハTT600

  ヤマハWR250モトクロッサー

  ホンダCRF450モトクロッサー2台

  ホンダCRF250モトクロッサー2台

 

 

    IMGP0307.JPG

 

  細くて硬いシートの競技用車両が5台

  くじ引きでまず引き当てたのはTT600

  次に乗ったのはWR250

  結局国境以後はXLR650に落ち着くのだがね

 

 

IMGP0305.JPG

 

  2年前にも走った道を走る

  道のちょっとした記憶は覚えているモンだ

  途中から前回とは違う国境へ向かう

  快調にカザフスタンの道をとばす

  休憩すると、どこからともなくこども達が集まる

  酔狂な輩は好奇の的

 

 

IMGP0310.JPG

 

  そんな道も突然の通行止め

  理由は判らない

  とにかく目指す国境には行かれない

  前回歩いて渡った国境へ向かうしかあるまい

  大回りしながら国境沿いの道を行く

 

 

IMGP2134.JPG

 

  200キロほど走れば国境のゲートにたどり着いた

  昼食と国境をバイクで越えるための書類の作成

  私の名前の車両証明

  バイクの車検証(ID)

  ウズベキスタンの通貨シムへの両替

 

 

小IMGP2142.jpg

 

  昼食はラグマン

  私達はイスラムうどんと呼んでいる

 

 

IMGP2148.JPG

 

  熱いラグマンを運んでくれた娘は

  ア〜熱かったと手を吹く

 

 

IMGP2161.JPG

 

  こども達は皆人なつっこく働き者だ

 

  さてさて初日の大仕事出国と入国

  いったい何時間かかることですかな・・・・・・

 

 

    

 

    カザフスタン・ウズベキスタン国境

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


nice!(34)  コメント(10) 
共通テーマ:旅行

国境そしてジザフへ シルクロード−3 [シルクロード]

 

 

   国境に到着したのが14時半

  昼食、バイクの書類の用意、出国準備

  旧ソ連邦の弊害であるお役所仕事

  17時40分カザフスタン出国

  2年前荷物を持って歩いた2キロ程の道をバイクで行く

  長く続くトラックの行列をかすめて先頭へ急ぐ

  17時50分ウズベキスタン入国審査

  外貨持ち込み制限

  持ち金全てを申告書に書き込む

  勿論出国時は持ち出し制限もある

  適当に書き込めば出国時にもめる

  バイクは臨時輸入物扱い

  国内保険2ドル(何の保健かは判らない)

  なんだか判らない2ドルは道路管理部に払う

 

 

IMGP0316.JPG

 

  私が初めて外国に出かけたのは40年前

  当時1ドル360円

  当然当時の日本にも外貨の持ち出し制限があった

  予防注射のイエローカードも必要だった

  いつの間にかに簡易になった海外渡航

  長い列に並びながらそんなことを思い出した

 

 

 

IMGP2185.JPG

 

  国境を越えたのは19時

  時差が1時間あるので現地時間で18時

  国境を出たところのカフェでスタッフの入国を待つ

 

 

 

IMGP0298.JPG

 

  どこの国でも隣接する国の人間の入国にはうるさいものだ

  カザフスタン人の入国はもめにもめる

  事前送金したドル

  現場で渡したドルも彼らは持っている

  窓口も人によって言ってくることも違う

  持ち込める金額、書類も人が違えば言ってくることも違う

  窓口をたらい回しにされる

  当然インフォメーションもない

  後で判るのだが

  カザフスタッフのサポートカーは随分とドルを没収されたようだ

  事前に全員でドルを分散させていればOKだったのに

  それは後の祭り

 

 

    IMGP2176.JPG

 

  このカフェで2時間ほど待つのだが

  近所のこども達が集まってくる

  ヘルメットをかぶりグラブをして写真を撮れとせがむ

 

 

IMGP2174.JPG

 

  バイクにまたがって遊ぶこども達

  バイクを倒してしまう輩も出てくる

  大人達に怒られて退散するこども達

  私のグラブはその時持ち去られてしまったようだ

  悪気があったとは思いたくない

  グラブをしたまま遊んでいて

  近所のおじさんに怒られて逃げていくとき

  私のグラブをしたまま逃げていってしまったのだろう

  ヘルメットじゃなくてよかった(笑)

 

 

IMGP2190.JPG

 

  すっかり夕闇迫る頃、カザフスタッフのサポートカーが入国できた

  さてこの暗くなる時、我々はウズベキスタンをスタートする

  今夜の宿泊地ジザフまでは160kmほどか

 

 

IMGP0317.JPG

 

  20時スタート

  途中すっかり真っ暗になる

  対向車のヘッドライトはアップのまま

  街路灯が全くない道

  シールドに反射した光は、私達の視力を奪う

  オフロードバイクの貧弱なヘッドライト

  前を走るバイクのテールライトだけが頼りだ

 

 

IMGP2192.JPG

 

  24時ジザフ到着

  途中給油をしながらどうにかたどり着いた

  休憩の時に見上げた空には満天の星

  初日からの夜間走行

 

  翌日からは仲間の持っていたスペアのグラブで走る

  ラッキーでありました!

 

  本日の走行348km

 

 

   

    ジザフ

 

 


nice!(34)  コメント(5) 
共通テーマ:旅行

サマルカンドへ シルクロード−4 [シルクロード]

 

 

  ジザフの街を朝食前に散策

 

IMG_1515.JPG

 

  日陰に入れば涼しく感じる

 

 

IMG_1511.JPG

 

  スイカの美味しさは格別!

 

 

IMG_1516.JPG

 

  さてと出発・・・・・

  と思いきや・・・・・

  1台のバイクはオイルが漏れているし・・・・

  私はバイクの鍵をなくすし・・・・・

  タンクを外してオイルラインの交換

  私のバイクは直結

  鍵は後から出てくるのですけど・・・・

 

 

IMGP2194.JPG

 

  先ずはジザフの郊外

  ティムールの軍隊が立て籠もったと言われるほろ穴

  落書きがイッパイね

 

 

IMGP2198.JPG

 

  ほどなく世界遺産サマルカンドに到着

  昼食の後、観光ね

  ちょっとだけ気軽な格好にかわってタクシーに乗る

  街中のクルマ達はおっかないよ〜

  昔、日本のタクシーはカミカゼタクシーと外国では呼ばれたが

  ここのクルマ達もタクシーも凄い!

  現地スタッフはサポートカーのトレイラーの修理

 

 

IMGP2214.JPG

 

  紀元前10世紀から栄え

  アレキサンダー大王さえその美しさを称え

  元により徹底的に破壊され

  その後ティムールにより復興した都

  そのティムールが眠るグリ・アムール廟

 

 

IMGP2240.JPG

 

  目を見張る室内の造形

  外と同じモチーフが色を変へ大きさを変へ繰り返される

 

 

IMGP0332.JPG

 

  そしてやはりこの碧いタイル

 

 

IMGP2248.JPG

 

  カラフルな絹織物

 

 

IMGP2261.JPG

 

  レギスタン広場はサマルカンドの顔

  レギスタンとは「砂漠」という意味

  人影が無いのよね

  入場料と写真撮影料は取られます

 

 

IMGP2278.JPG

 

  この広場の建物はメドレセ(神学校)

  1417年から1660年にかけて建てられた

 

 

IMGP2305.JPG

 

  ミナレット(塔)

  これらが皆微妙に傾いている

  「遠近感の誇張じゃないか」

  「なにか深淵とした意味があるのではないか」

  私達は意見を戦わせた

  聞いてみると何のことはない

  「地盤が弱いんですよ」

  「!!!!!!」

  大体がそんなもんです

  深読みする必要はありませんでしたね

  その昔、キャラバン隊はこの塔を都の目印としたのだという

 

 

IMGP2301.JPG

 

  バザールをちょっと覗いて

  私達は今夜の宿ブハラへ向かう

 

 

IMGP2804.JPG

 

  17世紀都はサマルカンドからブハラに移った

  ブハラも世界遺産ね

  そのブハラまであと300kmあるのだ

 

 

 

    

 

    サマルカンド

 

 


nice!(26)  コメント(6) 
共通テーマ:旅行

またナイトライダーなのね シルクロードー5 [シルクロード]

 

 

  だいたいが朝バイクを修理して

  サマルカンドもちょっと観光して

  今夜の宿がブハラってのもけっこういそがしいのです

 

 

IMGP0338.JPG

 

  16時過ぎにサマルカンドを出発

  300km離れたブハラの都を目指す

 

 

IMGP0343.JPG

 

  街道で休憩すれば人々が集まる

 

 

IMGP0344.JPG

 

  どこから来たのか

  どこに行くのか

  写真を撮れとか携帯のカメラで記念撮影とかね

 

 

IMGP2353.JPG

 

  夕暮れ迫れば

  仕事を終えた少年も家路につく

 

 

IMGP0350.JPG

 

  西へ西へと移動すれば

  日が暮れるのも遅くなる

  それでも今夜もナイトライダー

 

  ブハラにたどり着いたのは23時

  街に入りタクシーに先導を頼む

  とんでもない所に案内されていく

  後から皆に聞くと

  「このまま仲間の所まで連れて行かれて

  身ぐるみ剥がされるな 」

  思っていたことは皆さん一緒(笑)

  無事そんなこともなくホテルに到着

  案内したタクシーの運ちゃんがよく判らなかっただけみたい

 

 

    IMGP2357.JPG

 

  先ずは食事

  この時間どこも食堂は閉まっている

  空いているのはディスコとイタリアンレストラン(笑)

  中央アジアの果てまで来てイタリアンですから

  それだけここブハラが国際的ってことかしら

  さもなければ、やはりローマにつづくシルクロードなのかしらん

 

 

IMGP2356.JPG

 

  先ずはロシアのビールで乾杯

  続いてドメスティックビールで乾杯

  左がセルゲイ、右はマラットね

 

 

IMGP2355.JPG

 

  ちょうど現地の人々が誕生日のお祝い

  大音量の中踊り出す

  やはりイスラム風で男同士ね

  でもでもアルコールもあったな〜

  けっこうゆるゆるなイスラムでした〜

 

  本日の走行386km 合計734km

 

 

    

 

    ブハラ旧市街

 

 

 

 

 

 


nice!(35)  コメント(9) 
共通テーマ:旅行

ブハラの路地 シルクロード−6 [シルクロード]

 

 

  ここブハラも世界遺産

  一時はサマルカンドにその座を渡すが

  3000年の歴史を持つ中央アジアの要

 

IMGP0372.JPG

 

  泊まったホテルはまだ新しく

  イスラム風に部屋は中庭に面している

  路地に分け入り先ずは早朝の散歩を楽しもう

 

 

IMGP0377.JPG

 

  やはりこども達の笑顔からスタート

 

 

IMGP2376.JPG

 

  お母さんも笑い転げる

 

 

IMGP0392.JPG

 

  青い扉が主張するね〜

 

 

IMGP0402.JPG

 

  おばちゃんが話し込むのは万国共通ね

 

 

IMGP2359.JPG

 

  この旧市街はブハラの下町

 

 

IMGP2380.JPG

 

  おいちゃんは自転車で出かけるし

 

 

IMGP2382.JPG

 

  おばあちゃんは撮った写真を見せると笑顔で顔を崩す

 

 

IMGP2398.JPG

 

  ロバに乗ったとぼけたオッサン

  高名な神学者フッジャ・ナスレッディン

  現地の人々にも私が似ていると言われ

  高名なる神学者でありますから光栄であります(笑)

 

IMGP2402.JPG

 

  その神学校がナディール・ディヴァンベギ・メドレセ

  鳳凰が足に山羊を掴んでいます(意味は知りませんよ〜)

 

 

IMGP2417.JPG

 

  カラーン・モスクとカラーン・ミナレット

  ミナレットはオアシスへの灯台

  カラーンは大きいと言う意味

  元によって徹底的に破壊されたものを作り替えた

  掘り返すと、原始仏教寺院跡、その上にゾロアスター教寺院跡

  その又上にイスラムの寺院が建っているのだという

 

 

IMGP2432.JPG

 

  そして今でもこの地には現役のメドレセ(神学校)がある

 

 

IMGP2422.JPG

 

 

IMGP2435.JPG

 

  ここのオアシスの土を使った焼き物

  手書きの器は1つずつ絵柄が微妙に違う

  皿買いました・・・・・割れました(涙)

  器買いました・・・・・傷つきながらも存命(拍手)

 

 

IMGP2449.JPG

 

 

  アルク城を見たら出発!

  500km離れた古都ヒヴァへ

  10時10分出発

 

 

 

    

 

    ブハラ リャビ・ハウス

 

 

 

 

 

 

 


nice!(32)  コメント(12) 
共通テーマ:旅行

デザートでございます シルクロード−7 [シルクロード]

 

 

IMGP0414.JPG

 

  毎回道の写真は代わり映えがしないね

  とにかくブハラを出発ヒヴァに向かう

 

IMGP2458.JPG

 

  とにかく暑い熱い

  バイクの温度計では華氏150度を超えている

  そのまま換算すれば65度

  流石にそこまでは無いにしても確実に50度は超えている

 

 

IMGP2460.JPG

 

  こんな簡単な道標が立っている

 

 

IMGP0421.JPG

 

  途中のたまたまある日陰で地図の確認

 

 

IMGP0430.JPG

 

  風が吹けば道は砂に埋もれる

  地吹雪のように砂は路面を走る

  まだ荒いながらも舗装した路面があるだけましか

 

 

IMGP2466.JPG

 

  400kmの長さの砂漠の中にも2カ所ほどカフェがあった

  昼食を採る

  ガソリンスタンドはない

  遅れてきたサポートカーから給油

 

 

IMGP2464.JPG

 

  そんな気温の中でも日影に入れば天国か

  日影でも40度以上あるかもしれない(笑)

  しかし湿度も5%未満だ

 

 

IMGP0432.JPG

 

  砂漠の風景は360度地平線まで変わらない

  キジルクム砂漠

 

 

    IMGP0443.JPG

 

  砂が終われば、土漠が続く

  わずかなアンジュレーションはあるが

  果てしないように道は続く

 

 

IMGP0448.JPG

 

  どうにかオアシスにたどり着いた

  400km走って流石にガス欠

  配給に頼っているウズベキスタンのガソリン事情

  数件のガソリンスタンドに寄ってもガソリンはない

  ガソリンの闇屋からペットボトルガソリンを購入

 

 

IMGP0453.JPG

 

  当然品質は悪い

  しかし、背に腹は代えられない

  回転を落とし、スピードを落とすしかない

 

 

IMGP0456.JPG

 

  アムダリア川を渡る

  トルクメニスタンとの国境近くに流れるアムダリア川

  ブハラもこれから行くヒヴァもこの川の恵みによるオアシス

  建設中の橋も見えるのだが、この川にちゃんとした橋はない

  船を並べて鉄板を張った浮き橋を渡る

 

 

小IMGP2472.jpg

 

  21時45分ヒバ・イチャンカラこれまた世界遺産に到着

  メドレセ(神学校)を使ったホテルに宿泊!

  イチャンカラは城壁の中の町とういう意味

  城壁の外にバイクを置くのは危ない

  どうにかしてくれないかとホテルに相談する

  階段を上がってメドレセの入り口に置けという

  世界遺産のど真ん中がバイクのパーキング(笑)

 

 

IMGP2476.JPG

 

  砂漠でこびり付いた汗と砂をシャワーで落とし

  22時半これまた隣のメドレセを使ったレストランで食事

 

 

IMGP2481.JPG

 

  いやはや今夜はディナーでございますから

 

  熱中症の為か鼻血を出すもの多数

  私も食事の後ホテルの部屋で嘔吐

  暑さと疲れの為か

  皆には飲み過ぎと言われてしまっているが・・・・・・

 

  本日の走行512km 合計1246km

 

 

        

 

    ヒヴァ イチャンカラ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


nice!(33)  コメント(8) 
共通テーマ:旅行

イチャンカラ シルクロードー8 [シルクロード]

 

 

  この城壁都市は説明はいらないだろう

  とにかく写真を見て頂こう

 

IMGP2483.JPG

 

  メドレセの入り口ミナレットの元に置かれたバイク達

 

 

IMGP2502.JPG

 

  これがホテルね

 

 

IMGP2486.JPG

 

 

IMGP2536.JPG

 

  ラマダン前のイスラムのご婦人達の団体が通る

  彼ら彼女らはラマダン前後に巡礼をかねて聖地を訪れる

 

 

IMGP2549.JPG

 

  夏の宮殿

  左の入り口は大臣

  真ん中が首相

  右が王様専用

 

 

IMGP2563.JPG

 

  このイスラムの青はラピスラズリーだといわれている

  アレキサンダー大王により欧州に伝えられる

 

 

IMGP2594.JPG

 

  土産物屋のおばさんは、売り物の毛糸のソックスを編む

 

 

IMGP2622.JPG

 

  説教者から放射状に立つモスクの柱

  参拝者が柱の影にならないようにとの配慮

  わざわざ柱の影に入る者がいるのも世の常(笑)

 

 

IMGP2629.JPG

 

  栄えた当時の石畳の道

  馬車の轍がくっきりと残る

 

 

IMGP2635.JPG

 

  王の執務場

  冬の寒さの時には

  この円い処にパオ(ゲル)を建てる

  狭い処に大人数、即ち暖房なり

 

 

IMGP2650.JPG

 

 

IMGP2659.JPG

 

  ハーレムでございます!

  柱が立っているのが4人の婦人の部屋

  手前、写真を撮っている方はその他大勢の部屋ね

 

 

IMGP2690.JPG

 

  さてと、ミナレットにも登ります

  完全に観光旅行してますから

  初めてバイクウェアーじゃなくて軽装なんです

  バイクブーツじゃない普通の靴は歩きやすい(笑)

 

 

IMGP2695.JPG

 

  日干し煉瓦の土色

  それは砂漠の土の色

  キジルクム砂漠のキジルクムとは「赤い砂」という意味

  赤茶けた砂の大地

  ウズベキスタンから海に出るには

  少なくとも2つ以上の国を通らなければならない

  東西南北近くても4000km以上海からは離れている場所

 

 

IMGP2710.JPG

 

  さてと、ランチをいただいて

  そろそろ出発しますか

  今日の目的地はヌクス

  ウズベキスタンの中の別の国カラカルパクスタンの首都

 

 

 

 

 


nice!(33)  コメント(7) 
共通テーマ:旅行

今日はお気楽ね〜 シルクロードー9 [シルクロード]

 

 

IMGP0464.JPG

 

  ヒヴァを14時20分出発

  北西に進路をとる

 

 

IMGP0473.JPG

 

  前回とは違う浮き橋

  船と船との間のギャップはけっこう広い

  おっかないんだか面白いんだか

  国家建造物なので写真を撮ると警官がうるさい

  これはそっとね

 

 

IMGP2715.JPG

 

  橋を渡った処のカフェで一休み

  どこからともなくこども達は集まる

 

 

IMGP0485.JPG

 

  橋を渡りしばらく行くと

  又、赤い砂漠

 

 

IMGP0481.JPG

 

  近くにジグラット(城砦跡)も望める

 

 

IMGP0469.JPG

 

  カラカルパクスタンの入り口が現れた

  最終政治決定権はウズベキスタンに譲るが

  民族習慣言語も違う別の国

  国境の煩雑な事務が無いのが嬉しい

 

 

IMGP2721.JPG

 

  たどり着いたのがカラカルパクスタンの首都ヌクス

  小さなホテルの名前はJipek-Joly 現地の言葉でシルクロード

  ソビエトを思わせる街の風景

  この街には美術館がある

  サヴィツキー美術館と呼ばれる

  スターリンにより退廃的と決めつけられたロシア・アバンギャルド

  多くの作家はドイツに逃げるかシベリア送りになった

  カンディンスキーやシャガールも亡命作家である

  サヴィツキーは遠隔のこの地で埋もれていくロシア近代絵画を集めた

  ロシア近代美術の粋がこの地にある

  あまりにも僻地であるが為スターリンの魔の手もここまでは及ばなかったようだ

  残念なのは到着する時間が遅く

  地下に展示してあるその絵を見られなかったこと

 

 

IMGP2724.JPG

 

  ここではモーターサイクル仲間に出会った

  香港在住のカナダ人2人

  ギリシャまでバイクを船で送り

  モンゴルまで行く途中だという

  イランやグルジアの素晴らしさを語る

  中国はその走行料金の高さに断念したのだという

  私達の次の目標地点はイランとこの時決まる(笑)

 

 

IMGP2727.JPG

 

  このホテルには多くの西洋人が宿泊している

  欧州の旅の情報誌に載っているのだろう

 

 

    IMGP2729.JPG

 

  ライスープ(米の入った重湯のようなスープ)もおいしいし

  プロフ(炊き込みご飯)も全く脂っこくない

  ・・・・・・・・ただ・・・量が多いけど

 

  今日の走行181km 合計1427km

 

 

    

 

    カルカルパクスタン首都ヌクス

 

    スターリンと当時の芸術家

    作曲家ショスタコーヴィチ

    モンタージュ理論で有名な映像作家エイゼンシュテイン

    作家ゴーリキー、詩人マンデリシターム

    そんな関係が書かれた本がある

 

 

磔のロシア―スターリンと芸術家たち

磔のロシア―スターリンと芸術家たち

  • 作者: 亀山 郁夫
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2002/05
  • メディア: 単行本

 

    平易な文章ではなくちょっと読みづらいが

    興味のあるかたは是非

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


nice!(33)  コメント(5) 
共通テーマ:旅行

とにかくまっすぐなんですから シルクロードー10 [シルクロード]

 

 

  このシルクロードの旅は、なにも好き好んで過酷なところに行く訳ではない

  昔、ここを通った旅人達は3年の月日をかけローマから西安の都にたどり着いたのだという

  アジアハイウェーとして存在する現代のシルクロード

  そんな道を同じような空気を感じながら走ってみたいだけ

  尺取り虫で進むこの旅は事前に地図上でルートを決定する

  道があるという情報はあるが、グーグルアースで見ても道らしきものが無い場合もある

  当然町もない

  今日のルートは鉄道は走っている

  とにかく行けるところまで行って、道が無くなれば貨車にバイクを乗せるしかない

  グーグルマップを下に貼り付けてある

  ーをクリックしてみて欲しい

  何十本もの道が砂漠に延びているが

  線路以外はまともな道が見あたらない場所

  行ってみるしかない

 

IMGP0489.JPG

 

  ヌクスから百数十キロ

  最後の町を越える

  町外れのイスラムの墓所

  断続的に未舗装の道が続く

 

 

IMGP0494.JPG

 

  堅く締まったフラットダートはまだ写真を撮る余裕もある(笑)

 

 

IMGP0499.JPG

 

  干上がった湖の跡は真っ白に塩がこびり付く

 

 

IMGP0502.JPG

 

  最後の町ジャスリックから北西に進路をとる

  道はある

 

 

IMGP2742.JPG

 

  とにかくまっすぐな道

  衛星で見てもまっすぐ

  300kmまっすぐな道

  本当になにもない風景

 

 

    IMGP0504.JPG

 

  道から少し奥まった処に1本の木を見つける

  何かの通信施設のようだ

  無口な2人の若者がいた

  この木陰で昼食

 

 

IMGP0506.JPG

 

  昨日の宿で作ってもらった弁当

  キュウリ、トマト、リンゴ、ゆで卵、サンドウィッチ

  1本の木があるだけで安らぎ人々は集うことが出来る

  300kmのまっすぐな道で

  あったのはこの1本の木だけだった

 

  ここからは街道を望める

  時折巨大なトラックが通過していくのをぼんやりと眺める

  西の方から3台のバイクが走ってくるのが見えた

  私達の行く方からやって来た

  手を振っても判らない距離だ

  酔狂な者達は世界中にいる(笑)

 

IMGP0510.JPG

 

  時折出会うのはラクダ

  既に野生のヒトコブラクダはいないのだという

  この親子も放牧されているのだろう

  だけどだけど見つけるのは結構大変だと思うのだけど・・・・・・

 

 

IMGP0512.JPG

 

  嬉しい誤算だった

  道があったらラッキー、よしんば道があってもオフロード

  そんな風に思っていたこの砂漠

  真新しい舗装路があったこと

  カザフスタン国境近くまで行けるところまで行く

  今日はそんな予定で7時には宿を出た

  そして砂漠でキャンプの予定だった

  今日中に国境を越えられるかもしれない

  この旅後半の合い言葉 

  「行っちゃいましょうよ!」

  ヌクスから国境まで440kmほどか

 

 

    

 

    ヌクスから国境への砂漠地帯

    黒く見えるのは鉄道の線路

 

 

 

 

 

 

 


nice!(53)  コメント(13) 
共通テーマ:旅行
前の30件 | - シルクロード ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。