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色色々 [身の回りのこと等々]


 
 
 
  私がよく通る街道に面白い看板があった
 
  「色の道教えます」と書いてあるのだ
 
  最初はびっくりした
 
  なに、ペンキ屋さんの看板なのだが
 
  結構皆知っていてよく話題になったものだ
 
  クルマの中から初めてあの看板を見ると結構インパクトがある(笑)
 
 
 
th_M7LM7347.jpg 
 
 
 
  いつの頃だったかは覚えていないが
 
  右目で見る色と、左目で見る色が違うことに気がついた
 
  視神経の情報を脳の中でどのように操作しているか等は知るよしもないが
 
  私が見ている色と、隣の人が見ている色が同じとは限らない
 
  以前にアメリカでフィルムのプリントを出したことがある
 
  微妙に青みがかっていた
 
  画集などでも日本と欧州では微妙に色が違う
 
  優れた日本の印刷技術もあるのだろうが
 
  色に対しての根本的な何かが違うのだろう 
 
  彼らにとってはその色合いの方が本物の色に近いのだという
 
  写真でもコニカのフィルムはコダックなどと比べると赤味が多少強い 
 
  富士フイルムもコニカほどではないがそんな傾向だしね
 
 
  
  古来、日本で色の名は4つしかないという
 
  赤、青、白、黒
 
  この4色は語るときに色という言葉をつけない
 
  赤い花とか白い花とかね
 
  黄色とか茶色とか紫色とか
 
  他の色には色という文字が後に付く
 
  緑は最近単独で使われたりするが本来は緑色だろうね
 
  青々としたなどと山々を形容したり
 
  この4色はあくまでも概念なんだね 
 
  平安時代あたりから多数の色の呼び名が出来てきたようだ
 
  しかしそれは現代の色相であるとか色環の名前とは違う
 
  現物の色をその物体の名前で示しているものが多い
 
  日本画で使う岩絵の具などは今でもその名前で呼ばれる 
 
  源氏物語を読むと衣の色のことが良く書かれている 
 
  覚えているのは桐壺更衣が先帝の死後
 
  青鈍色(あおにびいろ)の衣を着ていたという記述
 
  喪に服しているのだからと想像は付くが
 
  正確にはどのような色かわからず、調べたりしたものだ
 
  net の世界は便利なもので
 
  「日本の伝統色 和色大辞 」なんてものが検索できる
 
  新撰組の淺葱色(あさぎいろ)なんてのもどんな色かわかる
 
  RGBでもCMYKでも表示されるのは凄いね 
 
 
 
 
 
   

nice!(72)  コメント(23) 
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コメント 23

kotobuki1946

信号の緑も私達は”青”と表現します。
古来からの習慣が続いているのでしょうね。
by kotobuki1946 (2011-11-10 07:08) 

旅爺さん

今日は色の道教わりましたので左右の目で見る違いなどやって見ます。
by 旅爺さん (2011-11-10 10:14) 

お茶屋

なるほど・・・!
by お茶屋 (2011-11-10 10:21) 

jinn

僕も町田の方でそのような看板を見た事あります。
ひょっとして同じ塗装屋さんなのでしょうか。
by jinn (2011-11-10 12:48) 

collet

日本の昔ながらの色の呼名は大好きです。
単純に、何やらロマンを感じて・・・
ところで、和色大辞典なるサイトのご紹介ありがとうございます!
お気に入りに入れときます~~(^^♪
by collet (2011-11-10 13:08) 

lamer

日本の伝統色 凄いの見つけましたね。
茄子紺なんて面白い。江戸紫とか群青とか・・・とかとか。
色をいろいろ楽しめるのは有難い事です。
by lamer (2011-11-10 13:29) 

Silvermac

日本人は色に対して繊細な神経があるように思います。
by Silvermac (2011-11-10 14:23) 

駅員3

色も非常に奥深いものがありますね。
フィルムに人それぞれ好みがあるのは、見え方が違っているからかも知れませんね[ひらめき]
ちなみに私はKodak派です[ぴかぴか(新しい)]
by 駅員3 (2011-11-10 16:51) 

engrid

日本の色に対する感覚は繊細ですね
そして、和名がまた、趣があります
古の豊かな感性、、、失くしたくないですね
by engrid (2011-11-10 17:48) 

jinn

こちらにコメントした方が良かったですね!!
僕のチェロキーは全然故障しなかったので、
ホンダの人も驚いていました(笑)
by jinn (2011-11-10 19:25) 

sig

こんばんは。
「和色大辞」、観ました。たのしいですね。私の持っている講談社の「日本語大辞典」の巻末に同様の色見本が載っていて、ものを書く時に重宝しました。ただ、パソコンモニターのような透過光で見るのと、印刷されたものを反射光で見るのとまた色の感じが微妙に違うのでしょうね。
by sig (2011-11-10 19:37) 

吟遊詩人41

外人さんは目の色が違いますからねえ。。。
青いサングラス越しに見てるような感じなのでしょうか(・.・;)
by 吟遊詩人41 (2011-11-10 22:55) 

ハギマシコ

「青にび色」を探しに行ってきました、、、、和名の色図鑑、、、ナイスです☆彡
by ハギマシコ (2011-11-11 00:56) 

ひときわ

右目と左目ですか。
見比べてみます。
by ひときわ (2011-11-11 09:35) 

Rifle

和色がこれほど多くあるとは知りませんでした。
和色大辞は便利なサイトですね。
by Rifle (2011-11-11 18:33) 

旅爺さん

今日は茨城県の2か所でそば祭りがあるんです。
御天気も良いし蕎麦が伸びないうちに行って食べてきま~~す♪。

by 旅爺さん (2011-11-12 09:17) 

okko

色の名前辞典というのを持っています。僅かな違いなのに、名前がまるで違う。
新しい色に出会ったとき、昔の人は苦労したことでしょう。
「一斤染め」と「さくらいろ」なんて、全く同じに見えるんですけどねぇ。
面白い話題、アリガトウゴザイマシタ。
by okko (2011-11-12 11:23) 

an-kazu

FUJIは日本人の肌色表現に合うと聞いたことがあります。
by an-kazu (2011-11-12 13:40) 

海を渡る

草木染めを見ていると色に対する表現が豊かですね。
色の名前の付け方がいいですね。
by 海を渡る (2011-11-12 20:35) 

Azumino_Kaku

こんばんは、
「色の道教えます」
ドッキリですね♪
Color のほうも、Love affair のほうも極めるのは大変そうです(^_^)
by Azumino_Kaku (2011-11-12 23:44) 

mwainfo

色の道は色々らしいです。虹の色の数も日本と西洋では違うと聞きます。
by mwainfo (2011-11-13 17:05) 

つなみ

そうですね。よく引き合いに出される
虹の色のお話など、興味深いデス。(*´∇`*)
by つなみ (2011-11-15 13:36) 

春分

色を識別できない人が灰色だけの世界を見ているか、赤だけか緑なのか、
片目だけ色のわかる人がいてわかったそうです。灰色の世界だったとか。
「緑」は「未熟」と言う意味で、最も諸元的な言語には緑色しかないとか。
…ええ、あっちの道はどうもだめですが、こっちの道は割と語れます。
by 春分 (2011-11-22 07:30) 

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