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Sketch of Aleutian Warld War Ⅱ [アリューシャン]





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  第2次世界大戦中、ここウナラスカ島ダッチハーバーは日本軍の攻撃を受ける

  1942年6月3日と4日の2日間

  同年6月7日アリューシャン列島西部のアッツ島及びキスカ島占領

  同月のミッドウェー作戦の陽動作戦であった

  アリュート達はアラスカの収容所に収容され、多くは亡くなったという

  アッツ島、キスカ島のアリュート達も北海道小樽に収容され、その多くは亡くなった

  



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  町の海岸線や山の上には多くのトーチカや砲台跡が残る




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    空襲を受けた時折れて崩れた船のマストも残っている





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  空港の横に残るのは、当時の格納庫か





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  再建されたのであろう木造の管制塔から滑走路を望む




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  1943年5月12日~28日 アッツ島2600名玉砕

  アッツ島を南方だと思っている方もいるかもしれない

  そこは北の最果てアリューシャン




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  ダッチハーバーを望む慰霊碑には掘り込まれていた

  アリューシャン市民と国の誇りのために戦ったアメリカ軍・カナダ軍・日本軍の戦士に捧げると

  


古賀一飛曹の零戦―太平洋戦争の流れを変えた一機

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  • 作者: ジム リアドン
  • 出版社/メーカー: エイ出版社
  • 発売日: 1993/06
  • メディア: 単行本


  ダッチハーバー空襲時に1機のゼロ戦がアクタン島に不時着した

  それを発見した米軍は本国に持ち帰り修復

  ゼロ戦の性能を調べつくしたのだという

  その後の戦略、戦闘機開発を変えた




一枚の写真を追って―アリューシャンを行く

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  • 作者: 杉山 正己
  • 出版社/メーカー: 杉山書店
  • 発売日: 1987/08
  • メディア: 単行本  

   
  小樽に送られたアリュートの1枚の写真

  その写真「兵士と子ども」を辿り

  アリューシャンに渡ったドキュメント



  「1枚の写真を追って」は以前神田の行きつけの古本屋で見つけた

  まさか今アマゾンで入手できるとは!



  現在でも年老いたアリュート達は自分の産まれた島に帰ることは出来ない

  冷戦時はソビエトに対する最前線であり

  また今では海鳥のサンクチュアリーであるから




  1943年7月28日

  キスカ島からは一兵残らず見事な撤退をした

  この時期の霧に紛れての作戦だった

  これが映画になっている


太平洋奇跡の作戦 キスカ [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 東宝ビデオ
  • メディア: DVD

 

  戦争映画といえば勇壮な場面ばかりを思い浮かべるが

  これは5200人の撤退の映画である

  負け戦を撮った稀有な作品

  まさしくアリューシャンが描かれている

  音楽は團伊玖麿

  苗字を団と書かれるのを嫌ったほどの軍隊嫌い

  レンタル等でありましたなら是非!




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  3週間の旅を終え

  ウナラスカ島ダッチハーバーを後にした私達はアンカレッジに着いた

  私達の10個の荷物のうち

  アンカレッジに着いたのは3個だけだった・・・・・・

  そんな話はまたいつか








   

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コメント 34

Krause

「キスカ」が映画化されているのは知りませんでした。今度レンタルショップで探してみることにします。それにしても、当時の日本軍は随分戦闘範囲を拡げたものです。
by Krause (2009-07-31 04:03) 

kotobuki1946

戦争ですか。 そうですよね、ここ日本に一番近いアメリカですから当然戦争に巻き込まれた。 被害をこうむったのは原住民。 もう2度としたくない。
by kotobuki1946 (2009-07-31 05:04) 

よしあき・ギャラリー

心にズシンとくるものがあります。
いろいろ、考えさせられます。
どこも、戦争の傷跡というのは、深いですね。

しかし、貴台の博識には舌を巻きます。
by よしあき・ギャラリー (2009-07-31 05:21) 

sig

こんにちは。
やはり出ましたね、アッツ、キスカ・・・
アリューシャンとあの戦争とのつながりを知らない人の方が多くなった時代です。
私は柳田邦男の渾身の作「零戦燃ゆ」全三巻を持っていますが、
今回の特集レポは胸に迫ります。
by sig (2009-07-31 08:11) 

ヘ音

戦争の傷跡はまだ至るところにあるんですね
残りの荷物気になります
by ヘ音 (2009-07-31 09:51) 

mwainfo

戦争、ゼロ戦、捕虜、胸が痛む記事です。ゼロ戦の不時着はアクタン島でしたか。
「現在でも年老いたアリュート達は自分の生まれた島に帰ることは出来ない」、日本の北方4島だけの悲劇ではないんですね。

by mwainfo (2009-07-31 10:22) 

お茶屋

10分の3・・・イチローの打率よりも低いですね。。。
って、そんなになってしまうんですか><;
by お茶屋 (2009-07-31 10:27) 

駅員3

アリューシャンの締めくくりは、戦跡ですか。
重苦しい空がよく似合う極地に、戦跡は非常に重たい雰囲気が溶け込んでいますね。
南方の戦跡は、色々みた経験がありますが、まったく違った雰囲気で、荘厳ささえ感じます。
前の大戦を経験された方々の体験や、戦跡などをいつまでも語り継いで生きたいですね。
管制塔の無線機・・・新しいものに更新になったら是非払い下げを・・・(^^)
by 駅員3 (2009-07-31 10:35) 

にこちゃん

ゼロ戦の秘密がこんなところから漏れたんですね・・・
by にこちゃん (2009-07-31 10:50) 

obasan

孫をもつ身となった私世代でさえ、戦争は過去の存在。知っておかなければならない事実がたくさんあるはず。未だ世界中のどこかで存在する争い。人間の知恵は活かされないんだろうか。
by obasan (2009-07-31 10:52) 

nikkin

日本軍が遺した爪痕を見るのは心が痛みますね。
by nikkin (2009-07-31 11:08) 

jinn

かつての日本軍が攻撃をしていたとは・・・
言葉に詰まります。
by jinn (2009-07-31 12:54) 

ファーザー

はじめまして。

写真に迫力があり、文章にも、力がありますね。

思わず引き込まれてしまいました。

キスカ、ずっと昔に見ました。撤退の映画でしたが、好印象が残っています。
by ファーザー (2009-07-31 15:40) 

emuzu

荷物が心配です(^ω^;)

by emuzu (2009-07-31 17:20) 

BPノスタルジックカーショー

こんばんは。

第二次世界大戦はどうしても南方が中心ですね。
北の戦いには目が行きません。

by BPノスタルジックカーショー (2009-07-31 17:43) 

engrid

ご紹介していただいた本、DVDに大変興味をそそられます
メモって、機会があればと思っています

後の荷物の行方もきになります
by engrid (2009-07-31 17:46) 

セローおじさん

いつの世も軍人官僚とはお馬鹿な輩ですなぁ~、自分は出征しないくせにアレコレ駒を動かして鬼を世界中にばら撒き、悲惨の種を生み出す.........
過去から何回も同じ様なことを繰り返して.....そして未来永劫 続くのでしょうね.......
by セローおじさん (2009-07-31 18:47) 

春分

書かれてしまったなというのが正直な印象ですが、
まだ砲台後が残ってますか。
機会があれば守占島は書こう。
by 春分 (2009-07-31 23:02) 

Pace

今まで見せて頂いた写真から、
雄大な自然と素朴な人々の印象が
強かったのですが、ここにも戦争の
爪痕が残っているのですね…。
紹介されている本、読んでみたいと思います。
by Pace (2009-08-02 01:39) 

吟遊詩人41

そろそろ残りの荷物が届く頃・・・ですかね^^;
by 吟遊詩人41 (2009-08-02 23:21) 

響

僕がよく見る奴がこんな綺麗な島にもあったのですね?
by (2009-08-03 03:50) 

GT-FOUR

恥ずかしながら、アリューシャンのWWIIの話は、かわぐちかいじ氏という人のマンガで知りました。
戦争の話、歴史は、やはり避けて通れない場所でもあるんですね。
慰霊碑の言葉は胸にしみます。
このような過去を踏まえても、今回の遠征が成功に終わったのは、現地の人々と、
隊長を初めとする皆さんの人柄が大きく寄与したのであろうと想像し、頭が下がります。
m(_ _)m
が、フェザークラフトのカヤックは?アリュートパドルは?清水の舞台から飛び降りたレンズは?
とっても気になり、心配です。
by GT-FOUR (2009-08-04 02:26) 

TaekoLovesParis

最後の景色が清々しいだけに、アッツ島玉砕のことが偲ばれます。
小樽に収容所があったんですね。。。砲台跡やトーチカが、戦争はつい
最近のものだったことを思いおこさせてくれますね。
ロマンの旅は、歴史を知り、人間の愚かさを知る旅でもあったんですね。


by TaekoLovesParis (2009-08-04 14:54) 

masa

戦争の傷跡、日本軍って凄いことやってきたんですね。
by masa (2009-08-04 18:04) 

ケイクス

戦後60年を経ても、傷跡が生々しいですね。
だんだん当時を知る人がいなくなる今
撤去されずに残されてあることの重さを
思います。
by ケイクス (2009-08-04 22:16) 

nomu

私たちは、戦争についてあまりに知らなさすぎる・・・。
教わってないですものね。こんなんで、いいのかなぁ・・・。
by nomu (2009-08-04 23:05) 

Green

星野道夫が「キスカ」は本当に美しいところ・・・と書いていましたね。
いつかは行ってみたいところです。
アッツ島のことも彼のエッセイを詠むまで南方だと思っていました。
「一枚の写真を追って―アリューシャンを行く」読んで見ようと思います。
それにしても・・・本当にお疲れ様でした♪♪♪
by Green (2009-08-05 06:11) 

mwainfo

再びお邪魔いたします。「キスカ、撤退の指揮官」、(太平洋戦史に残る快挙の真相)を本屋さんで見つけました。最新刊、さっそく購入しました。
by mwainfo (2009-08-06 10:19) 

U3

團伊玖麿は三菱財閥の総師だった祖父を血盟団事件で暗殺されていますからね。
団という文字は大嫌いでしょう。
by U3 (2009-08-07 16:14) 

an-kazu

ガ島などでの出来事は良く知られていますが、
こちらで起こったことは、あまり知られていませんね(+_+)
by an-kazu (2009-08-09 11:10) 

POP

こんにちは。

残りの荷物は、どこへ
行ってしまったのでしょう・・・(@@)
by POP (2009-08-12 15:39) 

あきら

戦争か、色々考えさせられます~。
ヨーロッパからの出張帰りに荷物がでてこなくて・・・。知人に「帰りなら仕事の資料だけは手荷物で。」というアドバイスで助かったことはあります。
無論後から荷物は出てきましたけど。どこにいるんですかねえ、荷物。
by あきら (2009-08-14 01:11) 

『ターボー』

興味深い写真と歴史解説、大変面白く拝見しました。
当方は歴史が弱いのに、周りにいる人たちは近代史が好きです。
とくに戦争に関しての話は何時間にも及んでいます。(笑)

お話の内容は
戦争というより人類の生きざまを見ているようです。
行ってみたい場所・考えてみたい事柄が詰まっていますね。

今回のお話は、いつも以上に渋く心に残る物でした。
ありがとうございました。


by 『ターボー』 (2009-08-16 08:04) 

stella

読みごたえ、見ごたえのあるシリーズでした。
心に残る写真が多くを語っていました。
ありがとうございました。
by stella (2009-08-16 22:22) 

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