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囲炉裏端 [身の回りのこと等々]


囲炉裏を囲んでの食事

なんだか日本の原風景のような錯覚を起こす

魚の形をした自在鉤

水に纏わる物で火に対抗した縁起物 鯛とか鯉が多いようだが

これがある処は普通五徳は囲炉裏に置かれていない

武家や商家の囲炉裏には自在鉤が無い

茶の湯を嗜めば尚更 そしてそれらは炭が用いられる

 

囲炉裏の上にみられる火棚

この紐の結び方にも地方色がみられる

火棚は薪を焚く囲炉裏特有のもの 煙の拡散と熱の輻射のため

この上に竹などを干して煤竹にする  茶の湯で尊ばれる竹だ

皮肉なことに茶の炉では火棚は使わない

黒炭など使えない農家に行って古い煤竹を探してくるのだ

昔話で「お爺さんは山へ芝刈りに・・・・」と言う文句があるが

山も持てず薪の用意が出来ない家々の人々は山に入り落ちている枝を拾ってくる

持ち合いの山を持つ裕福な村では薪が手に入る所もあるだろうが

普通の百姓家は自分の所で消費する薪など無いのが普通だ

良い木は炭焼きで炭にする 年貢か数少ない現金収入のためのものである

自家消費に使えるほどの贅沢はそうそう許されるものではなかったろう

こんな事は別段日本に限ったことでもない 世界各地に同様なことが在る

ミレーの「落穂拾い」などは良い例だろうね

落穂だけが農民が食べることの出来る自分たちの麦だった

 

 

寂しげだが美しいバイブのひびき

MJQ も素敵なんだが CTI のMilt Jackson なんていかが

Sunflower

Sunflower

  • アーティスト: Milt Jackson
  • 出版社/メーカー: Sony
  • 発売日: 1997/09/02
  • メディア: CD

秋風の匂いがする今日この頃こんなCDでもいかがかしら

 

 


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コメント 20

sonic

わ、一番だ!
お魚かわいいですね。
by sonic (2007-09-04 22:36) 

kiri

んー・・・いいですねぇ。
いままで一度も本物の「囲炉裏」に、
お目にかかったことがありません。
こんなとこでゆっくりしてみたいもんです(--)。
 
どっか、こんなのがある民宿でも探してみますかね。
by kiri (2007-09-04 22:48) 

pace

*sonic さん
これがよく盗まれるそうです
時代が付いたものが好まれるようで


*kiri さん
結構民宿とか古い宿にはありますよ
囲炉裏端で熱燗もGOODです
背中が寒いのが玉にキズですが(笑)
by pace (2007-09-05 00:15) 

miku

ミルト・ジャクソンのCD、ジャケットもいいですね。
探してみようかな。
by miku (2007-09-05 00:29) 

ハム子

のすたるじっくな風景ステキですね(n_n*)
by ハム子 (2007-09-05 08:18) 

BPノスタルジックカーショー

おはようございます。

今回のお話のような「生きた歴史」を子供達に教えたいと思います。
何年に何があったも大事ですが、生活に根ざしたことの方が更に大事でしょう!!
by BPノスタルジックカーショー (2007-09-05 09:52) 

nicolas

日本の民家って、こんな陰影の濃い画像が撮れますよねー
なんか内容も、NHKのドキュメンタリーみたいで、いいなぁ。
自在鍵はそうでもないですが、五徳が欲しいです。
あ、お返事まだなんですがチェックされてますかー?
by nicolas (2007-09-05 15:25) 

pace

*miku さん
これが1125円なんて驚き!
私はいったいいくらでこのCDを購入したのやら


*ハム子 さん
こんなお家で1週間ほど暮らしてきました


*BPさん
戦後私たちが受けてきた教育は教えてくれませんでした
なんだか切ないですよね


*にこちゃん
ハハハ・・・・NHKですか~マイナーな地方UHFじゃないんですね~
五徳と鉄瓶は良いですよ お湯が優しいですから
PCのほうに連絡いれました~
by pace (2007-09-05 18:33) 

吟遊詩人41

囲炉裏、懐かしいです。本家にありました。
今は、使えないみたいですが(・・;)
by 吟遊詩人41 (2007-09-05 18:53) 

映画のセットみたいですね。^^
by (2007-09-05 19:25) 

ミレーの「落穂拾い」は子供の頃、見た覚えがあります。
by (2007-09-05 20:03) 

pace

*吟ちゃん
離れのスタジオに1つどうですか


*こうちゃん
300年たってる家ですからね~
私も映画の主人公ってか


*こけもも: さん
山梨県立美術館にも1枚あったはずですよ~是非
by pace (2007-09-06 00:37) 

木の肌と漆喰と縄と、全てが天然?素材、落ち着くなぁ~。
子供の頃、実家の納屋にこもるのが大好きだったんですが、
今考えると、この素材によるところが大きいんではないか?と分析です。

今日は蒸すので、僕はゲイリー・バートンでも聴きます(笑)。
by (2007-09-06 00:48) 

pace

*Go-Ray さん
クリスタルサイレンスも好きですけど
パットメセニーとやってるやつもイイね~
by pace (2007-09-06 01:44) 

Green

小学生の頃、友人の祖父母の家へ行きましたら囲炉裏があり鉄瓶が下がっていました。(確か吾妻だったような記憶があります)
夕方は鉄瓶を外し鍋をかけて料理していました。
大きな農家で、玄関を入ると右側に、昔は牛だか馬を飼っていたらしい部屋があり
ました。二階には「お蚕さま」と呼んでいる蚕を飼う大きな部屋があって
囲炉裏がある部屋の天井が煤で真っ黒だったことを、今・・・突然思い出しました。
by Green (2007-09-06 03:53) 

pace

*Green さん
あの煤が家の寿命を延ばすんですね
乾燥と燻蒸により木々は締まり虫が付かない
夏でも囲炉裏の火は絶やさないのが昔の茅葺の特徴だったそうです
by pace (2007-09-06 16:02) 

みね

囲炉裏端で茶をすすっていると、落ち着くし、何だか懐かしくなります。
囲炉裏のある環境で育った訳でもないのに。。。
by みね (2007-09-06 18:25) 

セローおじさん

なぜか?この画を見て 『木枯らし紋次郎』を想い浮かべてしまいました
当時としては、画期的な技法と選りすぐりの監督達によって作られた映画は、カッコワルイけど 本当の農民の生活を描いていましたからね
by セローおじさん (2007-09-07 09:40) 

pace

*みねさん
向井潤吉の世界ですよね
世田谷を訪れることがあれば世田谷美術館分館を是非


*セロ爺
尾藤イサオ、小倉一郎、萩原健一出演で市川崑監督の「股旅」でしょうか
「木枯らし紋次郎」でやった監督の実験の集大成かもしれませんよ
未見でしたら是非

みねさんにもセロ爺にも押し売りだね(笑)
by pace (2007-09-07 11:11) 

Manian

囲炉裏端でワイワイ飲食したいなあ。 囲炉裏端居酒屋なんてないですかねー。
by Manian (2007-09-08 13:56) 

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